値段は好きなだけのセット販売で100万ドルに接近

書籍のセット販売を行っている米国のハンブル・バンドル社 (Humble Bundle, Inc.)は、2週間限定で独立系出版社のE-Bookを「随意価格」でバンドル販売するHumble eBook Bundle (HeB)プログラムを実施しているが、5日あまりを残した10月17日の時点で、6万6,000セットを90万3,205ドル(約7,000万円以上)を販売したことを明らかにした。購入者は平均13.63ドル/セットを支払っている。「善意」に期待しても100万ドルはいく、というのがすばらしい。

プログラムに参加したのは、主として青少年向けのタイトル8点(にコミック5点を追加)で、よく売れた作品を多く含む。通常は合計150ドルを超えるものだが、購入者は任意の値段をつけて8点中6点を得ることができる。平均価格以上なら2点(+5点)も貰える。平均は13ドル台だが、1,000ドル以上を寄付している人もいるようだ。デフォルトで、売上の65%は著者に、20%はチャリティへ、15%はHBに行くようになっているが、購入者が任意に変更することも出来る。コンテンツはDRMフリーのMobiとEPUBで提供されるので、KindleやイPadを含むほぼすべてのデバイスで読める。

ハンブル・バンドルは、基本的に読書普及活動とビジネスを兼ねたものといえる。2週間で100万ドルを売上げ、うち15%を得たとすれば15万ドルなので、継続すればりっぱなビジネスになる。価格を決めないシェア・ウェア式の販売はソフトウェアでは珍しくないが、書籍にも広がってきたものとして注目される。1点あたりの平均価格は(当初の設定で)2ドル台。これはアマゾンなどの販促キャンペーン価格と同等と思われる。初版を売り切って以降の追加コストが発生しない、E-Bookならではの企画だ。 (鎌田、10/18/2012)

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