WebコンテンツをKindle化する“Send to Kindle”

Mozilla Firefoxは、KindleでWebコンテンツを読みたいユーザーのために、ブラウザからアマゾンのKindle環境にコンテンツを送ることが出来るアドオンを開発、提供を開始した(Amazon, 11/6)。オンライン出版社はサイトに“Send to Kindle”(StK)ボタンを付けてユーザーに利便を提供出来る。最大の利点はダウンロードしたコンテンツでWhispersyncサービスを使えることだろう。Google Chromeもサポートされており、Safariも近く対応の予定。

Webサイト上の読者支援については、これまでページを印刷用フォーマットに変換する機能、PDFドキュメントで保存する機能、URLの保管サービスなどが提供されてきた。アマゾンによれば、複数のKindleデバイスやリーディング・アプリで読めるほか、そのまま一時保管しておいてもよい。同社のWhispersyncサービスにより、他のKindleコンテンツと同様に、読みかけページにブックマークやノート、ハイライトを記入し、それを共有できる点だ(PDFファイルは除く)。

このアプリはWebコンテンツとE-Bookコンテンツとの違いをさらに曖昧化させるもので、ダウンロードそのものを「違法」と考える向きには刺激的かもしれない。しかし、新聞や雑誌記事を集めてKindleその他のリーダで読みたい個人のニーズで生まれたオープンソースのCalibreは電子書籍管理ツールとして日本でも普及している。Paper.liのように、Web上の記事を集めて個人向けにカスタマイズしてくれるサービスもある。StKはそうした現実を背景に、Kindleサービスのユーザー価値をさらに高めようとするものだ。法人向けのWhispercastとともに、とくにドキュメント管理の環境に一歩近づいたものと考えることも出来る。 (鎌田、11/08/2012)

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