電子図書館は買うべき本を発見する場とOverDrive

米国の2万2,000の公共図書館や学校を顧客とする電子図書館サービス大手のOverDrive(オハイオ州クリーブランド)は1月15日、2012年の業績を発表し、登録利用者の利用回数が前年から93%増加して1.92億回を記録するなど急速に増加していること、また閲覧や試読が急増した結果、次にじっくり読むべきタイトルを見つける上で重要な場となっていることを強調している。“ディスカバー”は出版マーケティングのキーワードだが、なぜか大手出版社は公共図書館の貢献を認めようとしない。図書館とOverDriveはデータをもとに対応を迫っている。

発表によると、取扱い図書数は前年から約30万点増えて100万点を超え、トラフィックは記録的な増加を見せた。利用回数1.92億回、ページ閲覧総数(コンテンツ、カタログ)27億ページ。昨年9月にOverDrive Read サービスを提供した結果、見本試読は500%増加した。モバイルを通じた利用は、全体の47%を占める。OverDrive Media Consoleアプリのダウンロード数は7,000万あまり。詳細な数字は今月末にシアトルで開催されるALAの冬のミーティングで発表されることになっている。好むと好まざるとにかかわらず書店が減少しつつある中で、人々が本と出合う(中立的な)場として、図書館の電子貸出しサービスの整備は急務になっている。

同社にとっての目標は、もちろん顧客である図書館と同じ。つまりデジタル時代あって危機に立つ公共図書館の役割を社会的に再確立することだ。そうでなければ図書館の電子サービスは無意味となる。大手出版社がE-Bookの貸出しに否定的な現状は、図書館への直接的な危機を意味する。そこで同社は図書館協会(ALA)と協力して、図書館利用を出版のエコシステムの一部として業界にも認知してもらうべく、昨年から継続的な調査を行っている。  (01/16/2013)

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