2012年の米国書店売上は前年比0.5%減の健闘

米国統計局 (U.S. Census Bureau)の調査により、2012年の書店販売が前年比0.5%のマイナス成長となったことが明らかになった(11年は0.8%減)。これは近年では最も少ない縮小幅。売上は152億1,000万ドル、前年からの減少幅は7,000万ドル。12月が16.9億ドル、前年比2.9%の増加となったことで大きく挽回したものと見られる (Publishers Weekly, 02/13)。E-Bookが出版の売上構成の2割あまりとなっても、紙の本も書店もそれなりに健闘していることに注目すべきだろう。

米国の書籍売上全体の中で、実店舗のシェアは6割あまりと見られる。また2012年の小売部門全体では5%上昇だったので、実質的には5%あまりの成長余地のすべてをオンライン系に取られたという見方もできる。しかし、経済の回復が遅々としている中で、前年水準の維持はこの業界にとって悪いニュースではない。

米国政府の統計システムは、マーケティングにも不可欠なデータを提供しているが、書店とは50%以上を書籍の売上で占めるものとして定義され、上記の数字は雑誌やCD、文具など書籍以外の分も含まれる。それによると、Kindleが登場した2007年からの減少幅は10%あまりとなる。B&Nは最近、全国に展開する書店の数を大幅に縮小する計画を発表したが、書店数も減少する中で書店での売上の減少が年率1%以内に抑えられているのは、18年連続で売上減少を続ける日本から見ると不思議に見える。 (02/14/2013)

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