アマゾンがKindle Fire向けにプリペイド“コイン”を発行

アマゾンは2月5日、Kindle Fireユーザーがアプリストアやアプリ内の決済で使用できるプリペイド“通貨”、Amazon Coinsを5月から導入すると発表した。まだストアで販売していないメーカーも、4月25日までに承認を得れば、サービス開始に間に合わせることが出来る。また、この打ち上げに合わせて、数千万ドル分のコインをプレゼントするキャンペーンも発表している。コンテンツ購入に伴う少額決済の円滑化は大きな課題として浮上しているが、他のストアや金融サービスも対応を迫られよう。

決済プラットフォームはエコシステムの基幹サービス

たとえ100円以下でも、コンテンツの購入にはクレジットやデビットなどの決済機関のサービスが使われているが、もちろん1回ごとに手数料が伴う。プリペイドにすることで、ストアは決済の回数が減り、ユーザーにとっては使いすぎの懸念も減るので、アマゾンも「Amazonギフト券」を積極的に販促してきた。Amazon Coinsは、これをさらに一般化させるものだ。とくにアプリ/ストアでの子供たちの消費行動に神経を尖らせている保護者は、このコインを使って監視や管理を効果的に行うことが出来る。

ゲーム開発者は、Kindle Fireの「安全な決済」サービスを使うことで売上を伸ばす機会を得る。決済の差によって競争上不利になる可能性のあるアップルiTinesやGoogle Playは同様の手段で対抗するものと見られる。プラットフォームは、コンバージョン率(購入者/訪問者)顧客一人当たりの平均売上を競っているが、アマゾンはこれまでも相対的に高いと言われてきたからだ。アプリ内決済のマルチ・プラットフォーム化、ゲーム・ファシリティ、Mobile App SDK Eclipse Plugin、テスティングサービス、Adobe AIR Native Extensionsの提供など、最近の開発環境の充実は、エコシステムの強化を示すものだ。これらは直接的にはアップル、Googleを意識したものだが、むしろ任天堂やソニー、マイクロソフトなどのゲーム・ビジネスに大きな影響を与えるだろう。 (02/07/2013)

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