本を見つかりやすくする「抜粋」配信サービス

米国出版社の刊行書籍の抜粋を約30万点分データベース化しているDial-A-Book (DAB)は、本の「見つかりやすさ」を高めるために、Publishers Portal (PP)という抜粋配信サービスを著者/出版者向けに発表した。印刷本とE-Bookを問わず、ISBNを持った本なら35ドルで配信してくれる。抜粋データベースは著者/出版社が管理し、同じものが提供されることが望ましいから、これもデジタル時代の出版プラットフォームに必要なサービスと言えるだろう。

本の「見つかりやすさ」を高める鍵となるのがメタデータであることは前号で述べたが、これは正攻法で、より直接的で簡単なのは、本の一部を抜粋として公表することだ。これは書店の立ち読みで慣れており、購買率を平均で7%高めると言われている。Kindleなどオンラインストアも抜粋を提供するが、最初の章の決まった語数を機械的に表示するので、この仕組みをうまく使わないと役に立たないこともある。やはり著者/出版社自身が抜粋をつくるのがよく、オンライン書店や流通サービスに提供し、またFacebookやTwitterなどでアクセスできるようにしておくことが望ましい。DABはそのためのデータベースサービスを提供するもので、ランダムハウス、ハーパーコリンズ、アシェット、マクミランを含む600社あまりの出版社が抜粋を提供している。PPはそれを使いやすくしたサービスになる。

PPの抜粋は、標題、著者名、版権表示などに始まって目次と最初の章の約10ページ分を含む1万7,000語を収録する。前書きや序文は含まない。章別構成でない場合は、単純に最初から17Kを採録する。著者/出版社が原稿を送ると3日以内に利用可能になる。価格も35ドルと手頃だ。それにしても最近のプラットフォーム・サービスは安い。 (02/21/2013)

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