ISSNを有する日本の電子雑誌のパイオニアである本誌は、2010年9月の創刊以来、2年半あまり同じデザインを続けてきましたが、より「使える」誌面づくりを目指し、このほど「再構築」に着手しました。過去記事が800本近くに達し、時系列的にフォローすべきテーマ、トピック、企業や個人なども増えてきましたので、カテゴリやタグなどのメタデータも再整理し、その上でデジタル出版物としての機能的拡張に取り組んでていきたいと思います。
周知のように、情報はコンテクスト(=5W1H)によって意味(=価値)を持ち、活用可能になります。多くの人にとって有用であるためには編集作業が必要ですが、最新のブログCMSはこの作業の自動化を助けるようになっており、サイトの更新はそれらを利用しやすくするものです。読者の方々のご意見やお知恵も反映させながら、E-Book2.0 Magazineの誌面/機能/サービス向上を順次進めてまいりますのでぜひご期待ください。当面のの課題としては以下のようなことを考えております。
- モバイルデバイスへの対応を行う
- EPUB版、テーマ別再編集版などのコンテンツ化を推進する
- 対話的機能を強化し、誌上サーベイなどを随時行う
- 記事の更新をより柔軟にする
- 議論のプラットフォームであるE-Book 2.0 Forumとの連携を強化する
- その他
グローバル・プラットフォーム時代を迎えたデジタル出版は、コンテンツ、ビジネスモデル、テクノロジーにおいて、多くのものを共有しています。本誌はそうした観点から、世界と日本の動きを忠実・正確にフォローし、独自の視点からの分析・予測を提供してきました。技術・市場・経営を横断する客観的視点、また広告に依存せず、読者に支えられるメディアというのは、1985年に最初のニューズレターを創刊して以来の、私のポリシーとするところですが、最新の技術によって、より皆様のお役に立てることを念願しております。
編集長 鎌田博樹