ドイツの書店大連合が共通ブランド Tolino

ドイツの主要書店グループとドイツテレコムは3月1日、ベルリンにおいて、Tolino という共通ブランドとするデジタル・リーディング・プラットフォームを発表し、E-Reader、Tolino shineを3月7日からドイツの1,500あまりの書店とオンラインで発売することを明らかにした。価格は99ユーロ ($128)で、約30万点のドイツ語タイトルを用意し、15万点のアマゾン、Koboの2社を凌いでいる。フォーマットはEPUB、PDFおよびTXT。ドイツテレコムはデバイスのほかクラウドとWi-Fiでサポートする。

ドイツ語タイトル30万点でアマゾンの15万点に対抗

トリノに参加した書店は、ターリア、ヴェルトビルト、ヒューゲンドゥーベル、およびクラブ・ベルテルスマンの4社。Tolino shineは、6型 (1024 x 758 pix.)E-Ink HDディスプレイを採用したタッチ式で、Kindle Paperwhiteと同じく前面発光機能で夜間での使用も可能。内蔵メモリに約2,000冊を収納可能で、SDカードの増設も可能。ドイツテレコムが提供するクラウドのユーザ領域は、Trinoで購入したものは無制限で、他社E-Bookでも25GBまで無料。さらにドイツ全土で1万1,000ヵ所のWi-Fiスポットを提供する。通信はWi-Fiに絞っている。

ヴェルトビルトのハフ氏は「このパートナーシップの目的は、デジタルコンテンツ、とくにデジタル・リーディングのための、競争力のある単一のインターネット・プラットフォームをつくりだすこと」とコメントし、ターリアのブッシュCEOは「オンライン小売における米国の巨人たちに立ち向かうためには、各社ともこれまでの戦略アプローチと利害関係を再検討し、それぞれの利害に適う最良のパートナーを選ぶ必要がある」と述べた。

ドイツのE-Book市場は昨年から動き出しており、BITKOM の推計では約80万台のE-Readerが販売され、今年はさらに140万台に伸びると見られている。またスマートフォンなどでもE-Bookは読まれている。大手書店はそれぞれオンラインストアと端末を持っているが、アマゾンと対抗できないことは明白で、競合する書店による異例の連合となったもの。 (03/03/2013)

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