米国E-Book価格動向:価格刺激はしばしば当たる

Wait-For-YouDigital Book World (DBW)は、先週のE-Bookベストセラー・ランキングで、初めて自主出版系タイトルがトップを占めたことを明らかにした (3/12)。ジェニファー・アーメントラウト(J.リン)の恋愛小説 'Wait for You' で、2月26日に発売されたものの25位以内に入っていなかったが、著者=出版者の判断で限定3日間に$0.99(通常は$2.99)で販売したことで一躍トップに躍進したものと考えられている。こうした価格による刺激策は、旧作によく用いられるが、1ヵ月もたたない段階ではめずらしい。翌週がさらに注目される。

アーメントラウトという作家は、ハーレクインやハイぺリオン(ディズニー系)などの出版社からも本を出している“ハイブリッド作家”で、実績と知名度はあるが、今回の自主出版作では通常のマーケティングは行っていない。そうした意味で、価格だけでどのくらいの刺激効果があるかを示したものと言える。一度でもトップに立ったことが販促効果となって、価格を戻しても売れ続ければ大成功。元に戻っても損はないという計算。DBWの週間ランキングのもう一つの注目は、セット価格$5.00で発売されたかつてのトップ・ランカー『ハンガー・ゲームズ』三部作が5位にランクインしたこと。昨年末からはアマゾンのトップ100からも消えていたのだが、$18.99から一挙に3分の1に下げた途端にこの結果だ。こうしたこともあって、DBWのベストセラー平均価格は$7.61に下がった。  (03/14/2013)

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