ニューズ社がタブレット教育ソリューションAmplify

AmplifyTabletルパート・マードックのニューズ社 (News Corp.)のAmplify事業部門は3月6日、テキサス州オースチンで開催されたSXSWedu カンファレンスにおいてAmplify Tabletという学校教育用10型タブレットを発表した。「初のタブレット・ベースのオープンなK-12(初等教育)用学習プラットフォーム」と銘打たれており、秋からの新学期に対応し、$299で発売される。同社はこのタブレットをプラットフォームとして、アプリを経由したコンテンツとサービスを提供していくとしている。

この価格には、操作トレーニングやサポートが含まれており、各種の学習支援アプリがプリロードされている。さらにAmplifyの教育コンテンツが年額99ドルで利用できる。また Amplify Tablet Plusという$349のオプションもあり、こちらはAT&Tの協力を得て4Gのデータプランを付けたものでWi-Fiのない家庭でも家で高速回線が利用できる。Amplify事業部門は、教育界出身のジョエル・クライン氏がプロジェクトをリードしていることで知られており、NY Times紙 (3/6)に教育ゲームによって学習曲線を大きく改善することができると述べている。

teacher_studentAmplify Tabletは、Tegra 3クアッドコアCPUが最新のAndroid (Jerry Bean)を駆動し、12コアのGPUも装備したかなり強力なタブレット(ASUS製)で、5MPのカメラも装備している。UIは生徒の使用に焦点を合わせたもので、課内/課外の学習分野ごとに構成され、コンテンツ、課題、学習活動とその結果にアクセスする。生徒の学習・関心分野によって個々にカスタマイズするツールもある。教師用には、Classroom Toolsが提供され、様々な素材にアクセス、利用しながら授業プランの準備を支援する。また生徒からのリアルタイム・フィードバックを把握して個別指導に変更することも出来る。米国の各州のCommon Core State Standards (CCSS)に準拠したマルチメディア資料を利用可能で、それをガイドするテンプレートであるAmplify Lesson Playlistも提供される。

AMPLIFY-2-articleInlineこのタブレットは学区単位で提供されるAmplifyサービスの端末であり、学区は数千台ものタブレットを遠隔で監視、管理することができ、使用を中止したり内容を消去したりすることもできる。iPadのような汎用タブレットではないので、学習以外の目的に使用することは出来ない。米国でタブレットの教育への導入が議論され、実験され始めて2年以上が経つが、Amplifyは、そこで提起された課題に一つ一つ対応している印象だ。日本でもiPadを使った教育の取組みが紹介されることがあるが、iPadの操作に振り回されており、システムとして存在し機能する「教育」との関係が欠けている。Amplifyの背後にあるコンセプトやアプローチには学ぶべきものがある。(鎌田、03/09/2013)

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