『フィフティ・シェイズ』でランダムハウスが空前の増収増益

RH2ランダムハウス社の親会社ベルテルスマンは3月26日、RHが2012年に空前の業績を達成したことを明らかにした。売上は22.5%増の21.4億ユーロ(約2590億円)、経常利益(EBIT)は75.6%増の3億2,500万ユーロ(約393億円)。この記録達成に寄与したのは『フィフティ・シェイズ』で、全フォーマット、全言語を通算して7,000万部に達したという。マルクス・ドーレCEOは、スタッフの「著者/コンテンツ中心型でマーケット/読者指向の戦略の最も効果的な実現」を称えた。しかしメガヒットの影が薄れる2013年はより平常に近いものとなることを予想している。

RHはペンギンとの合併を控えており、その最大のテーマはグローバル市場へのアクセスの拡大となる。傘下のブランドの独自性を活かしつつ、読者と結びつくデジタル・マーケティングのインフラを共有化することで、世界市場においてアマゾンと対等以上に張り合おうというものだ。「2つの世界の最良のものを合流させ、著者や才能ある出版人にとってPenguin Random Houseを世界で最も先進的で創造的な家とすることに、私は個人的な責任を負っています。それは人々の目指すものの確かさ、オペレーションの優秀性、グローバルな足場の強い基盤の上に築かれ、内的にも外的にも真のパートナーシップのもとに一体となったものです」とドーレ会長は述べている。

Fifty_Shades今回の発表では、E-Bookのシェアなどについては述べられていないが、すでに4万7,000点がリストに掲載されているという。スポークスマンによれば、すべての分野でデジタルが二桁の伸びを見せた一方、印刷本も好調だったとしている。RHはデジタル・インフラへの積極的な投資を続けており、その中でも利益率が記録的に高まったことは、E-Bookによる貢献を物語っている。なお、ペンギンとの合併は、まだ当局の承認を得られていない国があるために今年後半になるとみられている。 (03/27/2013)

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