ランダムハウスがSNSアプリ BookScoutを更新

BookScoutランダムハウス社は3月13日、1月22日に静かにスタートしたFacebookの BookScout アプリを更新した(→リリース)。FacebookのタイムラインとAboutページの機能向上に対応したもので、アプリ上でのユーザーの活動を Facebookのタイムラインに反映されることが出来るようになった。タブレット上での操作性も改善された。近日中にスマートフォン向けの最適化や「推薦」機能の拡張などが予定されている。スムーズな機能拡張は利用と表裏の関係にあり、このアプリが本気のもので、軌道に乗りつつあることを示している。

同社は、BookScoutの利用状況も明らかにしているが、ユーザーはこれまでに4,200人。RH以外のタイトルも含む2万7,000点の本がシェルフにリストされ、2万1,000点が「いいね」されている。ユーザーの復帰率 (return rate)は63%と高く、平均の滞留時間も7分台であることから、かなり活発に利用され、記事も精読されていることがわかる。BookScout上で最も人気の高かったタイトルは、ベストセラー 'Hunger Games' (Suzanne Collins)、'To Kill a Mockingbird' (Harper Lee)、'Gone Girl' (Gillian Flynn)で、ジャンルとしては、ミステリ、スリラー・サスペンス、SF&F、少年少女、YAの順となっている。ランダムハウスは、ユーザーが順調に拡大し、口コミによる推薦効果が高まることを期待している。

出版社にとって、ソーシャルリーディングをマーケティングに使うのは簡単ではない。著者や自社タイトルから出発するのは簡単だが広がりがなく、またカタログと等しいので価値は低い。特定ジャンルに強い出版社はジャンルにフォーカスするが、ランダムハウスのような大規模・複合出版社はまったくの正攻法でいくことにした。つまり読者である。これは時間がかかり販促効果も判然としないが、コストが安く、創意工夫によって読者の反応をリアルタイムで知ることが出来る。1年もすれば他社が追いつけないものとなっているかも知れない。(03/14/2013)

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