ソニーが児童絵本でEPUB3をサポート

ソニーは3月4日、他のプラットフォームに先駆けてReaderストアのKid's CornerでEPUB 3.0仕様のサポートを行うことを明らかにした(→リリース)。定番の絵本がAndroidのタブレットとスマートフォンのアプリで利用可能となる(iOS、PC、Sony Readerには対応しない)。E-Book「元年」と言われている今年、出版社はこの標準が多くのプラットフォームに普及することを期待しており、Koboも今夏をめどにサポートする意向を示している。ソニーは絵本などで需要の多い児童向けコンテンツから着手するもの。

ソニーが今回対応した機能は、固定レイアウト、メディアオーバーレイ(音声同期)、javascriptの3種類。発売するのはすでにKindleやNookなどでも発売されているもので、新しいものはなかった。EPUB3仕様は、開発コストのかかる拡張E-Book標準フォーマットとして期待されている。複数のフォーマットがあっては採算がとれないからだ。EPUB 3.0の開発に加わったアップルは、iBooks Authorを実質的に同等ながら非互換にしており、アマゾンもKF-8で部分互換路線をとっているのでEPUB 3.0の「純正」というのは意外と多くない。基本はすべてに対応するHTML5環境で開発し、iBooks、Kindle Fire、EPUB3に対応させるか、基本をEPUB3としてKindle Fire、iBooksに変換するかの選択になると思われるが、プラットフォームによって実装する機能にばらつきがあり、しかも独自に追加されるので、3者の仕様の溝を埋めるのは必ずしも容易ではない。容易になるかどうかは純正仕様の普及いかんにかかっている。それを意識して、アシェットなど大手出版社が次々とEPUB3サポートを表明し、IDPFは昨年10月にテスティング・ツールを発表している。 (03/05/2013)

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