アマゾンがAppstoreを200ヵ国近くに展開

amazon_appアマゾンは4月17日、アプリ開発者に対し、Amazon Appstore (AA)の販売地域を3ヵ月以内に全世界195ヵ国に拡大させることを明らかにし、アマゾン・エコシステムの世界市場へのアクセス拡大を誇示した(→リリース)。これまで、米国と日本および欧州数ヵ国だけで販売されていたが、これで一気に iTunes (iT)とGoogle Play (GP)をしのぐ地域市場をカバーすることになる。Kindle Fireについての言及はないが、少なくとも重点市場についてはストアの立上げと同時に発売される可能性が強い。

対象国については「オーストラリア、ブラジル、カナダ、南アフリカ、韓国から、パプア・ニューギニア、バチカンまで」とされているが、おそらくKindleの配信地域と重なるものと考えられる。つまり中国はまだ含まれない可能性が強い。国際的なアプリ配信を希望する登録開発者は、簡単な設定でそのままダウンロードが可能になる。

appsアプリのプラットフォームは、配信・ワンクリック決済(ストアおよびアプリ内)、クラウド・サービスを背景にしたゲームなどのアプリ開発・実行環境などが含まれる。プラットフォームが提供する総合的な「ユーザー体験」は、開発者にとってユーザーの数とビジネスのパフォーマンスを意味する。これまで iTとGPが先行してきた。デバイスのシェアでは拮抗するiOSとAndroidだが、ストアでは総合的には前者のパフォーマンスが高い。AAの世界市場への登場は、もちろんAndroid市場でのGPの独走を止め、むしろ圧迫する存在となるだろう。当面アップルは脅威を受けない。

アマゾンとGoogleの勝負では、やはりアマゾンが断然有利だ。とくにゲームでは、開発にせよ、ユーザー管理、SNSにせよ、ゲームの複雑さとユーザーの規模が大きければ巨額の投資が必要となるが、アマゾンのクラウド・サービスを利用することで、中小・個人の開発者でもそうした投資から免れられるからだ。また、アマゾンは書籍、映像コンテンツなどメディア市場で世界的なベースを持っており、日本でもマンガの出版を支援する体制を構築しつつある。キャラクターを共有するコンテンツ市場での総合力がモノを言うことになるだろう。日本のゲーム開発者から見れば、これまでの専用コンソール、ケータイ、スマートフォンの外に、新たに「世界市場プラットフォーム」が生まれることを意味するだろう。  (鎌田、04/18/2013)

Scroll Up