ReDigiの中古コンテンツ商法は「違法」と地裁判決

ReDigi米国連邦地裁(ニューヨーク南地区)のリチャード・サリバン判事は3月30日、ReDigiの音楽ストアが「著作権侵害のセンターになる」として差止めを請求していたキャピトルレコード側の主張を認める略式判決を下した(→判決書)。現行法では第三者のサーバに移転した時点で違法複製が成立し、中古コンテンツ販売の可否は立法府の判断に委ねられるという判断だ。この問題は議会に舞台を移して継続する可能性が強い。少なくとも、古書と同じような中古市場が年内に米国で生まれる可能性はほぼなくなった。

サリバン判事は判決の中で、 ReDigiが「自らが望む政策上の結果を得るために著作権法を司法的に修正しようとしている」と述べ、「ユーザーのファイルがクラウド・サーバに転送される以上」複製が生じないという主張は成立せず、「元の音源が残るかどうかは問題にならない」とした。その上で「新しく生成されたことだけが問題」であり、現行法上「不法」な複製である以上は、ファーストセール法理の対象にはならない」としてReDigiの権利を否定した。コンテンツ再販売に関する判断は議会の判断による、と判事は述べている。「大きな技術革新が著作物の市場を変えるような時には、議会の判断を尊重するという司法の姿勢は、健全な政策あるいは歴史によって支持されている。」憲法上の権限と能力を持った立法府が判断すべきで、法廷での「拡張解釈」はすべきではない、という穏当な判断だ。サリバン判事は、双方が4月12日までに次のステップについて文書を提出するように要請した。

ReDigiは勝訴をもって音楽および出版物の中古コンテンツ事業に進出する意向を示し、同時にソフトウェアとゲームの中古市場を認めた欧州への展開を計画していたが、見直しを迫られるとみられる。アマゾンやアップルの場合は、今回の判決によっても現行法下で困難になるとは必ずしも言えない。ReDigiと違って、ファイルはもともとクラウドに存在するからだ。 (鎌田、04/02/2013)

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