アマゾンが Kindle の“書店営業”を開始か

bookstore_amazonKoboと独立系書店のパートナーシップの成功を横目で見ていたアマゾンが、書店との提携に動き始めたようだ。「編集部注:これは時期遅れのエイプリル・フール・ジョークではありません。」という書き出しで始まる The Digital Readerの記事は、最近米国の複数の書店が、Kindleの販売に関してアマゾンから電話で打診を受けたことを伝えている。Kindle 臨時販売員募集広告も同社のサイトに出ているようで、これはただの予備的調査ではないと思われる。

書店への電話…「Kindle販売員募集」

Kobo_at_bookstore販売員 (Field Sales Representative)という職種はアマゾンではあまり聞いたことがない。しかもシアトルだけでなく、ニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコといった都市で、となれば、本気で書店営業を始める以外には考えられない。これまでアマゾンは量販店では販売してきたが、書店にアプローチしたことはない。TDRのネイト・ホフェルダー氏は「販売補助」(“assisted selling activities”)という表現から、書店の店頭や著者サイン会などの対面イベントでの販売活動を想像している。

アマゾンは英国の大手書店チェーン、ウォーターストーンズと提携しており、書店との提携が可能であることを示している。他方で、ターゲットやウォルマートなどは、通販に顧客を奪われることを嫌気して昨年で扱いを中止した。アマゾンはチャネルが限定されることを警戒しており、本格的に(歩兵を動員した)地上戦に乗り出してきたと考えられる。しかし、アマゾンの「安売り」を嫌ってきた書店の拒絶反応もあり、環境は厳しい。Koboは印刷本を売っていないので、独立系書店の直接のライバルではなかった。一定数の書店をパートナーとするためには、かなり魅力的なアフィリエイト・プログラムを用意する必要がある。

しかし、はっきりしたことは、独立系書店が消え去る存在ではないということ。アマゾンが初めてKoboを意識し始めた、ということだろう。 (鎌田、06/06/2013)

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