Tolinoの「成功」で活性化するドイツ市場

tolino_shine_wb-shop-330x500ドイツの大手書店がアマゾン対抗のためにドイツ・テレコムと提携して今年3月にリリースした“統一リーダ” Tolino Shine(写真=99ユーロ)について、ヴェルトビルトなど2社は、過去100日間の売れ行きは「大成功」と発表した。数字については「数万台の後半」としか述べていないが、少なくとも「予想を超えるもの」であったらしい。昨年ようやくシェア2.4%となったばかりだが、米国の2008年に近く、ついにドイツ市場も離陸の時を迎えたようだ。アマゾンなども広告を強化している。

Tolinoは、大手4書店(ターリア、ヴェルトビルト、ヒューゲンドゥーベル、ベルテルスマン)とドイツ・テレコムが参加したTolinoコンソーシアムが提供する統一プラットフォームと、統一デバイス Shineから成る。3月時点では30万点であったドイツ語コンテンツ数は、50万となったと発表されているので、増加は順調と言えるだろう。しかし、コンテンツの販売についての数字も発表されていないので、これも雰囲気を感じるしかない。

Screen-Shot-2013-06-13-at-11.42.45-AM-252x300日本と同じく、KindleとKoboの参入とともに昨年本格的にスタートしたドイツのE-Book市場は、書籍市場の2.4%(2012年、GfK推定)に過ぎないが、2011年の1%と比べて倍以上となったことに注目すれば、離陸期に入ったと見られる。各社も同じ判断をしているようで、B&Nも参入の意向を表明した。昨年の段階で、新刊のデジタル化が54%、既刊本が29%という数字も、日本よりは先行していると見られる。アマゾンは最近、鉄道の駅に大型のポスターを展開するとともに、TVコマーシャルも始めた。ドイツではKindle Paperwhiteを€129という、日本の倍以上の高価格で販売しているが、かなりの値下げ余地を残している。戦略的な価格に転換してくると思われる。(06/20/2013)

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