米国出版社がEPUB3普及促進へ動く

epub_logo_s米国の出版社団体 AAPは7月24日、EPUB3の早期普及を促進するための EPUB3 Implementation Project を発表した。小売、コンテンツ流通、デバイス/ブラウザ・メーカー、技術専門家、標準化団体、アクセシビリティ推進団体の協力のもとに推進され、半年内に数回の専門家会議を計画している。AAPではそれにより2014年1QからEPUB3ファイルが大規模に流通を始めることを期待している。小売プラットフォームの参加が注目されるが、現段階で、参加企業は発表されていない。

AAP印刷本の電子的複製からの歴史的な「一歩」を意味するEPUB3標準は、HTML5とCSS3をE-Bookの総合的ニーズに応えるように再構成したもので、一挙に普及が進むような性格のものではないが、アマゾン(KF8=部分互換)、アップル(実質EPUB3)、B&N(部分実装)、Kobo(同)とプラットフォームの対応が分かれており、出版社が拡張E-Bookへの進出を躊躇する要因ともなっている。このままではEPUB2からEPUB3への移行が(固定レイアウト仕様のように)、機能ごとに分節化された形で進む可能性がある。

EPUB3の推進を表明している主要プラットフォームは、B&N/NookとKoboおよびソニーで、それぞれ採用を表明しているものの、詳細が不明で予定も遅れている。AAPのイニシアティブは、出版社主導での局面打開を目指したものだ、テーマごとに具体的に課題を明確にし、コンプライアンスのための最低基準を合意するといったアプローチは有効と思われる。とりあえずアクセシビリティの基本機能を実現するEPUB3ファイルおよびメタデータの確定に関する作業と9月のワークショップ開催が予定されている。(鎌田、07/25/2013)

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