購読型プラットフォーム Oysterデビュー

300px-Pacific_oysters牡蠣の季節! E-Book購読プラットフォームの Oyster(ニューヨーク)は9月5日、10万点のタイトルを提供するサービスを開始した。iPhone向けのサービスを手始めに、iPad (今秋)、Android (年内)版が続く予定。月額9.95ドルで、最大6個のデバイスで無制限のタイトルを読むことが出来る。Oysterは昨年10月、300万ドルの資金を得てスタートした。

Oyster1協力する出版社は、ハーパーコリンズ、ワークマン、ホートン・ミフリン・ハーコート、および自主出版プラットフォームの Smashwords。現在約10万点のタイトルは、随時増加するという。Oysterは、書店などでは見落とされやすい「新しいタイトル」を読者に紹介することに力を入れていくとしており、FacebookやTwitterとのインタフェースによって、情報が共有・拡散していくことに期待している。

Oyster_logoコンテンツに限らず、ネットビジネスは、可能性があるアイデアとビジネスモデルに対して複数の事業が立ち上がり、淘汰されていく過程を見ることになる。成功の条件は後になってみなければ分からないので、どこがIPOあるいは買収で金の成る木に育つかは推測でしかないが、アナリストやコンサルタントにとっては、能力や情報網の確かさが問われる分野だ。さて、映像・音楽系サービスの成功例から「E-Bookの Netflix あるいは Spotify」と言われることが多い購読型プラットフォームは、かねて注目されてきた分野であり、今週スタートしたばかりのeReatah など、いくつかが立ち上がっている。

購読型サービスそのものは必ずしも目新しくない。伝統的に存在するブッククラブも実質的に会費制のサービスを行っており、アマゾンPrime会員を対象としたKindle Owners’ Lending Libraryも実質的に購読制に近い。しかし、いずれも「E-Bookの Netflix/Spotify」ではないので、出版やネットビジネスの関係者は、そうした“本格的”サービスを期待していた。Oysterについての評価は1週間を経て集まりつつあり、次回はそれらを紹介してみたい。 (鎌田、09/12/2013)

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