英国の調査が明らかにしたKindle独占

market_leader_150英国オフコム(情報通信庁)の委嘱を受けて調査会社の Kantar Media が行ったデジタル読書に関する調査で、アマゾン Kindle が79%のシェアを持つことが明らかになり、関係者を愕然とさせている。2位のアップル iBookstore が9%、Google Play が6%、WH Smithと組んで奮闘している Kobo も5%で、10%に達したものはない。

流通量で見てデジタルはすでに42%

この調査は著作権法違反の実態を明らかにする目的で、今年3-5月の3ヵ月間に行われたもので、E-Book市場を対象とした通常の調査とは異なる。市場ではなく、違法コピーの実態を明らかにすることで政策の参考にするためのものだ。過去3ヵ月間にE-Bookをダウンロード、アクセス、あるいは共有した人を対象とし、サンプルは631人と少ない。しかし公式のものなのでエラーはそれなりにコントロールされているはずだ。なお、本調査は、購読モデルの価格選好など注目すべきデータを含んでいるので、標題の件以外にも読むべき価値がある。

この調査 (Online Copyright Infringement Tracker)は、同期間の英国における書籍需要(部数)を、印刷書籍が 9,100万部で58%、E-Bookが7,100万部で42%と推定し、E-Bookのうち10%あまりが違法コピーとした。P2Pやファイル共有を使ったものをすべて違法コピーと認定するのは問題があるが、いずれにせよこの程度でしかない。調査の趣旨とは別に、アマゾンの圧倒的な「シェア」が明らかになったわけだが、ちなみに音楽ソースでは23%で、iTunesが33%、YouTubeが53%となっている。

市場シェアというものはそう単純なものではない。市場をどう定義し、どうやって計測するかで違ってくるからだ。コンテンツの流通についてはとくにそうで、商品として取引されたものだけを見ていると、コンテンツをめぐる活動の全体が見えない。マーケッターであれば、違法コピーや連動広告によって価値を持つもの、図書館利用なども含めて知る必要がある。(鎌田、09/19/2013)

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