Kindle MatchBook が約7万点で始動

Matchbook9月3日に発表されていた  Kindle MatchBook (KMB)プログラムが10月29日、正式にスタートした。約7万4,000というタイトル数は発表時の 1万より大幅に改善されているが、もちろんKindleカタログの220万点には遠く及ばない。アマゾンは、この数週間での急増を自賛し、このペースの持続に期待を表明。Kindle本レンタル (KOLL)の35万点が当面の目標か。

kindle-matchbookユーザー価値の持続的拡大へのアプローチ

KMBの価格は、無償または1~3ドル (0.99~2.99)。使用するには、KMBのページで自分の購入記録を参照すれば、購入可能なKindleタイトルがリストされる。現時点で知られた出版社としては、ハーパーコリンズ、マクミラン、ホートン・ミフリン・ハーコート(HMH)、ワイリー、マーベル、アマゾンなどだが、ビッグ5では実質的にHCのみが突出しており、最近出たばかりのものを含む約9,000点がリストされている。しかし大半はアマゾン出版でなければ自主出版もの。アマゾンは、出版社による短期間のプロモーションも受け付けるとしている。

実際にアマゾン・ユーザーのどのくらいがKMBの対象となる本を持っているかをブログなどでチェックしているが、アマゾンが商売を本格化させた1996年以降、平均して30点余り(つまり合計300冊以上は)購入しているユーザーで、対象は14点だったというのが最高で、あとは数冊とかゼロが多い。

書棚にも余裕がなく、装丁や造本が魅力的なもの以外(とくに技術系など実用本)は印刷本の購入を躊躇してしまう筆者のような人間には、(現在および将来の)デジタル版がオプションとして保障されるKMBは価値がある。新刊のKMB対応がデフォルト化しないと、音楽CDのようなインパクトは出ないかもしれない。しかし、KMBは、アマゾン・ユーザーであることの付加価値を持続的に向上していくという超長期的視点からのアプローチの一環であり、アマゾンで印刷本を買うことの積極的理由の一つにはなる。逆に言えば、リアルの書店も対応すべきだということだ。 (鎌田、10/30/2013)

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