購読モデルはScribdが一歩リードか

subscribe3Scribd が購読制によるE-Book販売を開始したことを本誌でお伝えして間もないが、すでにKindle (Owner's Lending Library)に続く位置につけたことが明らかになった。同社がブログで公開した数字によると、過去2週間に同サイトで読まれた累計時間は9.6年分、パワー・リーダーは毎月10冊を読み、最高は2週間に45時間をかけて14冊を読破した。完読1冊に対し、立ち読みは4.5冊。

scribd-new-logo-brown月間購読料の9ドルで10冊を読むと1冊1ドル以下の勘定なので、購読者は十分に満足したことだろう。おそらくパワー・リーダーばかりではサービスとして儲からないので、彼らの存在が牽引することで、月2、3冊の平均的読者を誘引し、ビジネスモデルを機能させていくと思われる。プライム会員向けのサービスで、月1点という制限があるアマゾンのKOLLは、純粋な定期購読モデルとは言えないので、このカテゴリでは Scribd がトップに立ったと言えるかもしれない。

読書デバイスについては、最もポピュラーなのが iPadで、Androidタブレットが続き、PCは3位、スマートフォンは最下位となっている。日本の現状は度外視しても、スマートフォンが最下位というのは意外な印象を与える。iPadユーザーが技術書、学術書を読む姿はあまり想像できないが、データではそうなっているのも興味深い。これはドキュメント・サービスとして成長してきた Scribd のユーザーの特性によるものだろう。

先月スタートしたOysterは iPad アプリをリリースしたが、Android版はまだ。マルチ・プラットフォームというスタートラインに立てるのは先だ。アマゾンはKOLLを、そのエコシステムから相対的に独立した事業として発展させる気があるのかどうかが気になるところだ。具体的には、何冊でも読めるようにするかどうかが、分岐点となるだろう。月1点という制限付ではメリットが少ないし、他方で著作権者に販売と同等の版権料を保証するシステムは、「読み放題」という本来の購読制には適用できないだろう。アマゾンがこの分野に本格進出できなければ、Scribd のチャンスも広がる。(鎌田、10/17/2013)

 

Scribd Subscription Service by the Numbers 10/1-10/15 2013

Scroll Up