中国のジョブズ雷軍がアマゾンを追う

xiaomi中国で急成長しているスマートフォン・メーカー Xiaomi (小米=北京市)が11月1日、E-Bookストアと読書アプリをリリースし、コンテンツ・ビジネスに参入した。シャオミーは創業3年の新興企業だが、デバイスではなくサービスとコンテンツで稼ぐアマゾン型のビジネス・モデルを採用していることで知られる。「中国のジョブズ」雷軍CEOの下で破竹の勢いの小米が東アジアに旋風を起こすか。

アマゾン型ビジネスモデルと大衆運動型ユーザー組織

発表されている小米の課金システムは、1,000字に対して3毛(0.03元=約0.5円)で、コンテンツ・プロバイダーとの配分は半々となっている。通常のオンラインストアより割高な印象だが、実際にどうなのかは単純に比較できない。

Xiaomi2小米(シャオミー)のスマートフォンは、アマゾンと同じくAndroidのカスタマイズ版を使用しているが、ファームウェアのMIUI を開発したDuokan (多看) を昨年11月に買収した。この会社はApple-TVのアプリやアマゾンKindleの改造OSによるビューワ(デュアル・ブートしてEPUBも読める)を手掛けており、ユニークな技術で知られている。またGoogleのAndroid製品担当副社長、ヒューゴ・バラ氏をスカウトしたので、技術的なベースも確かだ。

中国以外では知られることが少なかった小米だが、ハイスペックのスマートフォンを低価格で販売することで急速にシェアを伸ばしていることから「東洋のアップル」として注目されている。マーケティング手法は、ファンクラブ(米粉=登録数881万人)を組織し、製品仕様からサービスまでユーザーとの対話を重視するもので、この点が「独裁型」のアップルと違っている。アップルと違うやり方で、製品やブランドへのユーザーのエンゲージメントを獲得した稀有な例だ。シェアの急伸はこの独自手法が成功した結果であり、ビジネスモデルの類似性もあってアマゾンも警戒していると考えられる。

xiaomi3小米の影響力と強味は中国国内に限られているが、カリスマのある雷軍CEOの情報発信力は非常に大きい。スマートフォンが読書端末として普及している中国では、ここでスタートすることは現実的であり、おそらくコンテンツストアを整備してから、そこを足掛かりに Kindle Fire HDX をターゲットとしたタブレットをリリースするものと考えられる。「中国のジョブズ」が、アマゾンを追い詰めるという図式が見られるかも知れない。(鎌田、11/13/2013)

 

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