B&N Nookの低落が続き危険ゾーンへ

B&NB&Nは11月26日、10月26日で終わる四半期(2Q14)の決算を発表し、売上が前年同期比8%減の17億3,000万ドルに終わった一方で、営業利益(EBITDA)は6,650万ドルから7,570万ドルに増加したことが明らかになった。純利益は1,320万ドルで前年同期の赤字から回復した。深刻なのはNook事業で32%減の1億870万ドル。デバイス関係は41.3%減の5,100万ドルとなった。

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小売の売上は8%近く減り、9億2,100万ドル。大学書店の売上も4.6%減の7億3,750万ドルしたことは、全体にパフォーマンスを低下させ、企業の明日をリードするはずだったNookがデススパイラルから抜け出せないことを示している。デバイスが迷走する中ではコンテンツが好調であるはずはなく、21.2%の5,700万ドル。市場シェアをさらに落としたことは当然だろう。B&Nは20%台の後半のシェアを主張してきたが、AAPの8月の販売統計が1.44億ドルであることからみて、おそらくは半分の10%台前半と思われる。ホリデーシーズンが明るいものになる保証は何もない。2月の発表で、2013会計年度のNook事業の売上を30億ドル以下、と予測されていたが、落ち込みの幅はさらに大きくなるようだ。

danger4Nook Mediaはなお戦略を失って迷走を続けている。マイクロソフトのタブレットとのシナジーも描けず、マーケティングも力強さを失っており、実質な顧客の流出も始まっている可能性がある。筆者はフランクフルト・ブックフェアで幹部から話を聞いたが、デバイス戦略、海外戦略やマイクロソフトとの関係についても、軸が定まっていないだけでなく、このビジネスに意欲を失いかけている印象を受けた。ビジネスモデルを再構築し、サービス開発に集中できる体制を築けなければ、企業価値をますます既存していくほかない。タイムリミットは来年前半だろう。(鎌田、11/28/2013)

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