「Kindleユーザーは多く買う」という調査

amazon_catアマゾンの戦略は、KindleとPrimeという、消費者にとって魅力的な2つの仕掛けによって、消費のエコシステムを無限に拡大していくことにある。それらの効果が正確にどのようなものかはアマゾンのみが知るが、調査会社が行う断片的なサンプル調査のレポートは、拡大の現実性を裏づけているかに見える。今回発表された数字もたしかにKindleとPrimeは消費を刺激している。

アマゾン戦略=PrimeとKindleによる消費拡大

米国シカゴの消費者調査会社Consumer Intelligence Research Partners, LLC (CIRP) は12月11日、アマゾンのデバイスに関する調査結果を発表し、今年9月末の時点で(E-Readerとタブレットを合わせて)2,050万台以上、アマゾンの全顧客の40%が保有していると推定した。CIRPの調査は11月15日までの3か月間、アマゾンの顧客300名を対象として行われた。稼働状態にあるKindle Fireの保有率は28%で、E-Readerは21%。重複が9%あり、効果的に使い分けられていることを示している。

kindles1CIRPによれば、Kindleユーザーの消費は年間1,233ドルで、非ユーザー(同790ドル)より50%以上も多い。いかにデバイスが顧客当たりの売上の最大化に貢献しているかが明らかになったとしている。アマゾンの7部門以上から購買しているのは、前者は51%、後者は35%で、前者が平均6.4部門、後者が5.5部門。Kindleユーザーが多くを消費するからといって、必ずしもKindleを保有するから多くを消費するという因果関係は成立しない。しかし、アマゾン・ショッピング専用機に近いデバイスでの消費が多くなると見るのは自然だ。

しかし、少ないサンプルで大きな市場を推定する方法には、少なからぬ“飛躍”が必要であり、この調査も例外ではない。たとえば、デバイスの保有ベースの「2,050万台」という数字は、根拠不詳な推計に依る。また Huff Postの記事によれは、Amazon Primeの加入率は33%で推定数は1,690万人。StudentとMomを加えると40%とし、プレミア会員の消費が年間1,340ドル。非会員が708ドルで、Kindleの場合と同様な消費パターンを示しているとしている。ここでも推定1,690万人とする根拠は不明だ。しかし、調査対象の半数あまりが1年以内に加入しているという数字が、一般的な傾向を代表しているとすれば、PrimeとKindleは圧倒的な成功を収めていることになる。(鎌田、12/17/2013)

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