Scribd+Smashwords=定期購読20万点

scribd-e-booksドキュメント・サービスからE-Bookの定期購読サービスに進出したScribd は12月19日、自主出版プラットフォームのSmashwords と提携し、22万5,000点以上のタイトルをScribdのライブラリを通じて提供することで合意したことを明らかにした(→リリース)。両者の提携はシナジー効果が大きく、双方にとってメリットが大きいものとなろう。

合意は2つの部分からなり、

  • Smashwordsは定期購読サービスに書籍を提供、毎月8.99ドルで何回でも読めるようにする。
  • Smashwords のE-BookタイトルをScribd の顧客が購入できるようにする。

scribdbuttonというもの。Scribdのトリップ・アドラーCEOは、同社のエコシステムが、つねに著者と読者を近づけることを目指してきたとして、ベストセラーから多様なフィクション、ノンフィクション、詩作品まで含むSmashwordsのタイトルが定期購読サービスに加わったことを歓迎した。この合意により、Smashwords の著者は、ScribdがサポートするiPhone、iPad、Android、ブラウザを含む環境が利用可能になる。またScribd の著者向けのマーケティング・ツールを使って全世界8,000万人に及ぶユーザーに販促情報を送ることもできる。著者は定期購読サービスを1年間無料で利用できる。

この合意は双方にとって有益なものと思われる。販売力が限られたSmashwordsにとって、Scribd のプラットフォームとユーザーベースを利用し、定期購読というユーザーにとって無理のない方法でコンテンツが提供可能になることはかなりのプラスになるはずだ(Oysterだけではまだ小さい)。とくにKindleのライブラリに対抗するためにも、定期購読モデルは必要だった。他方で、Scribdにとっては、提供タイトル数を一気に増やすと同時に、7万人以上のライターと小規模出版社を同社の顧客として獲得できることになる。Scribdも一種の自主出版プラットフォームだが、同社の場合はビジネス系、技術系の顧客が多く、重なることがほとんどないのはメリットが大きい。

2013年の焦点の一つとされてきた定期購読モデルは、予想に反してOysterなどのスタートアップによってではなく、デジタル出版の第一世代の企業を主要な担い手として推進されることになりそうだ。(12/26/2013)

参考

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