タブレット広告が動き始めた

my-gq-ipad-hed-2013米国の雑誌出版社の団体であるMPAは1月3日、昨年のタブレット雑誌広告の実績を発表し、アップルNewsstand を通じて販売されるiPad雑誌広告が16%の増加を見せ、有力出版社では収益が向上していることを伝えた。これまでになかった動きであり、E-Mag(いわゆる電子雑誌)が離陸する前兆として注目されている。iTunesでも雑誌アプリが上位を占めている(Technology Tell, 1/3/2014)。

MPAMPAのデータは69誌について印刷広告とタブレット版広告の出稿量をフォローしている。それによると2013年の通年でタブレット広告は16%の成長。印刷広告が0.1%と横ばいだったが、合計では6.1%の対前年比増となり、デジタル広告が大きく貢献した。iTunesストアの各ジャンル別ランク(2013年10月15日)をみても、雑誌が強味を発揮しており、ライフスタイルでトップ50のうち44、ニュースの10のうち6、飲食では10のうち7、旅行でも10のうち7を占めた。有名雑誌は情報アプリ市場で確固たる基盤を築いており、それが広告売上に転化するのは自然だ。

しかし、米国で1万あまり発行されている雑誌のなかで、E-Magアプリの広告が運用できているものはごく一部にとどまり、全体としては決して好調とは言えない。それでも、有力雑誌がモバイル広告に突破口を見つけたのだとしたら、今年はさらに大きな波となるだろう。

ピュー・センターによれば、米国の成人へのタブレット普及率は31%、スマートフォンが45%に達しており、新聞・雑誌は、無料のWebサイトからアプリを使うデジタル版読者に誘導する努力を強めてきた。モバイル・ユーザーの獲得に力を入れるのは、それが新しい広告価値を生むためでもある。

米国の雑誌協会にあたる Association of Magazine Media(2010年にMagazine Publishers Associationから名称変更。略称は旧称のまま)は、Publishers Information Bureau (PIB)という月次の広告データ情報提供サービスを管理している。(01/09/2014)

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