2014年上半期E-Book出版社ランキング

power_ranking2Digital Book Worldが2014年上半期の米国E-Book出版社パワーランキングを発表した。ペンギンランダム(40%)が圧倒的に強く、ハーパーコリンズ(25%)が続いたが、この2社でランク入り総数650回中の3分の2余りを占めた。アシェットは3位。アマゾンが4位で続き、5位のサイモン&シュスターまでで9割に近い。自主出版も健闘したものの25回 (3.8%)。

DBW2DBWのランキングは、週間ベストセラー(上位25位)への登場回数を半年(26週)分カウントするもので、総数で650となる。PRHとHCは、計19回もランキング1位を占めたが、PRHは昨年後半の230回に比べて250と、力どおりと言ったところ。大きく躍進したHCの場合、とくに1Qに1位を続けたヴェロニカ・ロスの『異端者』(表紙=写真下)が12回首位を占めたことが大きかった。アマゾン出版は60回 (9.2%)と完全にビッグ・ファイブに伍した存在になっている。昨年1年を通しての登場回数は46回だから、半年で60回というのは2倍以上のハイペースで、このままのペースだと100回を突破するのは確実と見られる。

Insurgentさて、今回のランクで最大の注目は、ペンギンとランダムハウスが合併する昨年までのランキングで首位にあったアシェットが78回と、アマゾンの急追を許すまでに落ちたこと。アシェットとアマゾンが紛争状態に入ったのは2Qからだが、今年前半の業績には実質的な影響が見られた。それは「ビッグ・ファイブアマゾン+アマゾン」の中での相対的地位の低下だ。無契約状態が続けば、ダメージはさらに大きくなるとみられる。

もう一つは「自主出版」の減少だ。2013年に99回とPRH、アシェットに続く3番手につけた状態から25回、と急落した。DBWは定額制サービスのKindle Unlimitedの登場に伴い、今年後半にはKDPタイトルを除外するなどベストセラー・リストの計上方法を変更するので、このカテゴリーがランク入りするのはかなり難しくなると予想される。しかしそれが自主出版本の市場における意味が縮小するわけではない。(鎌田、08/19/2014)

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