コンテンツはファミリー共有の時代へ

family_readingアマゾンは Family Libraryという家族間のコンテンツ共有サービスを開始することを明らかにした。E-Book、アプリ、Primeビデオ、オーディオブック、ゲームにまで及ぶもので、現在のところ、Family Libraryには映画、音楽、TV番組は含まれていない。アップルiOS 8のファミリー共有に対応するものだが、デバイスは限定されていない。

アップルに続きアマゾンも家族共有をサポート

Family Libraryは家族を構成する個々人のアカウントと購入商品をリンクすることで機能する。従来のローン・プログラムは1回に限り、短期間だけ認めていたもので、とても共有とはいかず、消費者にとってもストアにとっても価値を実感するものとはなっていなかった。 Family Libraryでは最大6名までが使える(大人2人が子供4人までの共有を管理)。Kindleシリーズのデバイスを中心に、iPadなどアマゾン・アプリが動作するデバイスでも使用可能だ。

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Kindleエコシステムの拡大とともに、ユーザーが個人あるいは家族で複数のKindleデバイスを保有することが当たり前になり、Primeを中心とするサービス・プログラムも増えているが、Lending LibraryとKindle Unlimited、子供用のFreeTimeなどのように、対象と機能が重複するものも少なくない。そうした管理上の問題を解消し、さらに市場拡大の手段として使う手段として導入されたのがユーザーにプロファイル(とくに家族プロファイル)の設定を任せることだ。新しいKindle Fireでは親子での共有を想定しており、デバイスはユーザーごとの設定と履歴を保持している。これはプライバシー情報の飛躍的な拡大につながり、セキュリティが脆弱だと重大な問題を引き起こす。アマゾンは、この問題に完全な自信を持っているようだ。

Family Libraryと関係が深いのはAmazon Primeである。とくにKindleと結びついたコンテンツ・サービスが拡大したことで、年会費が(米国で)99ドルに値上げされたにもかかわらず増加ペースは変わらず、推定3,000~4,000万人が入会していると言われる(全世界では4,000~5,000万人)。会員は一般会員と比べて2倍以上を消費するので、宅配デリバリ・サービスが基本だったPrimeは、デリバリ・コストが不要なコンテンツをフルに使って稼いでいる。また「スローデリバリ」を選択するとコンテンツ購入用のクレジットが加算される仕組みもある。アップルの共有と比較すると、マーケティングに直結している点が徹底している。(鎌田、09/25/2014)

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