2015年の焦点 (1):著者の時代(上)

future2今年も押し詰まり、今年のまとめと来年につながる動きの整理をすべき時を迎えた。米国の専門メディアはそうした企画を始めているが、ここでは代表的なエキスパートの意見を紹介しつつ、筆者なりに掘り下げていくための視点を述べてみたい。Digital Book World (DBW, 11/25)に掲載されたジェーン・フリードマン氏のインタビューから。

フリードマン氏はNYで活躍する学者でジャーナリスト。Scratchという季刊誌を発行している。DBWの質問は以下の5つ。

  1. この1年出版とデジタル化に関して起きた、著者にとって特に重要と思われることは
  2. 2015年に予想される大きな変化は
  3. 2015年に出版社が達成すべき最も重要な課題は
  4. アマゾンのシェアは拡大するか、それともアップル、Kobo、Google、Nookが押し返すか
  5. まだ注目されていないが、2015年にブレイクしそうな企業は

DBW2周知のように、デジタル化の進行は国ごとにかなり異なっている。本誌はコンテンツの市場化の進行が早く、ビジネスモデルやサービス、テクノロジーが真っ先に試される米国+英国を軸に、独自の出版市場、文化背景を持つ他の国を分析するというアプローチをとっているが、これが有効であるためには、米国市場で起きていることを表層でなく本質(底流)を捉えている必要がある。

本誌が今年3-5月にかけて連載した「出版界の地殻変動を示す5枚のチャート」はフリードマン氏がピックアップしたもので、とても役に立った。ここで同氏が述べていることは、1月に開催される Digital Book World Conferenceで取り上げられる大きなテーマだ。(鎌田、11/27/2014) →会員向け

Scroll Up