ワイリー社が専門書検索機能を導入

PubFactory世界的技術系出版大手のジョン・ワイリー社と専門書中心のSafari Books Onlineを提供するサファリ社は11月3日、大学生・図書館員のための次世代参照書籍プラットフォームの提供に関する戦略的提携を発表した。サファリのPubFactoryを使った検索環境により、専門別に多岐にわたる同社書籍の可視性、可用性を高めることを目的としている。

見つけやすさ/見つかりやすさを改善するUI/UX

JWileySafari3Wiley Reference Libraryは、サファリ社のPubFactoryプラットフォームを使ったオンライン書籍ポートフォリオで、同社の定評ある技術系参照書籍の可用性を高める検索機能を提供する。(1)主要テーマ別、(2)タイトル別、(3)ポートフォリオ全体を通じた検索の3種が利用可能。

サファリ社(カリフォルニア州セバストポール)は2001年に創業した、オライリー傘下のオンライン書店で、主としてSTM系専門書(約200社、35,000点)を定額購読を含む様々なビジネスモデルで販売している。ワイリーとは2007年から取引関係にあり、サファリの定額サービスにコンテンツを供給している。

findability2構造化・体系化された検索環境は、技術的知識に関わる具体的な目的のために「何を、どう読むか」を知るガイダンスを与えるもので、専門化し、相互に関連する専門分野の知識修得には不可欠となっている。たとえば、機械学習について学ぶには、アルゴリズムや人工知能本だけではなく、統計学、ロボット工学から生物学、言語学までの背景を知る必要があるが、米国の大学では、自分が必要な「関連知識空間」の広さと深さは学生自らが決める必要がある。

ワイリー社などの専門書は、For Dummiesシリーズなどを除きかなり高価なので、必要と思われる「すべて」を購入することは出来ない。専門書も章単位で分売しているので、タイトル×章単位で絞り込み、一定の予算内で最大の知識を修得する戦略も必要になる。学歴として一定の価値を持つ大学では、少なくとも年間1,000ドルあまりを書籍の購入に使わなければ卒業できないとされるが、平均的な学生は、無料公開されている目次と序文、評価などを手掛かりに、予算の範囲で購入するものを決めていくことになる。検索環境は、こうしたニーズに対応し、売上を最大化するために不可欠のものだ。

オライリーとワイリーは広汎な提携関係にあり、グローバルな専門書販売のプラットフォーム形成を目指している。(鎌田、11/06/2014)

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