Smashwordsが成長軌道を維持

Smashwords自主出版支援プラットフォームのパイオニアであるSmashwordsは、12月31日のブログで2014年の数字を発表した。2008年以来の着実な成長カーブは維持され、著者10万1,300人、出版点数は前年比22%増の33万6,400点を数えるに至っている。もちろん44.5%増で27万6,100点となった前年と比べれば「減速」と言えないこともないが、数が多ければよいわけではない。

INC誌「最速成長メディア企業」に選出

出版されたものは販売され、読まれなければ評価の対象とならない。Smashwordsはマーケティングに力を入れており、著者・出版者向けの販売管理ツール Smashwords Series Managerを新たに提供した。これは「見つかりやすさ」問題の改善するもので、シリーズものの販売を支援する。タイトルが多くなればなるほど、こうした環境の継続的拡張が必要になってくる。著者に経済的負担をさせないビジネスモデルなので、売上が拡大し、利益を出していないと投資もできない。アマゾンを含めて競合が多い中で、Smashwords は上向きのサイクルを維持している。

Smashwordsは4年連続して利益を確保した。「収益性は新しいツールを追加し、機能を拡張するための投資を可能とするもので、私たちの著者や出版社にとって重要です」とマーク・コーカーCEOは述べている。こうしたことを強調するのも、同社は著者・出版者第一の良心的経営で知られており、収益はプラットフォームとしての事業の継続性を示す指標となるからだ。

incSW122ブログではKindle Unlimitedの導入によって、アマゾンに独占提供している著者たちが急激な落ち込みを経験したことに触れ、Smashwordsをプラットフォームとして利用して販売チャネルを分散すれば、こうした変動の影響を避けられることを知ってほしいと述べている。70%の版権料を得られるKindle Selectプログラムの人気は高かった。とりわけ自主出版ではシェアが70%を超えることを考えるとSelectは現実的選択だったのだが、Unlimitedで貸出が販売収入を損なうことが知られるようになり、Smashwordsにとっては拡大の機会が生まれた。

Smashwordsにとって大きなニュースは、INC誌未上場5000社リストで「最速で成長するメディア企業」に選ばれたことだろう。著者に対する公正・誠実な事業で知られ、つまりは儲かる商売と思われていなかったる同社が、米国の実業界で成長性を評価される存在となったことは、E-Book関係者にとっても驚きであったようだ。それは自主出版支援サービスがビジネスの主流から注目されたことをも意味するものだからだ。◆  (鎌田、01/07/2015)

smashwords growth 2008-2014

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