Googleが検索画面に購入ボタン!?

buy_nowGoogleが近くスマートフォン向けに導入を計画している検索機能にE-Bookをその場で購入する機能が組み込まれるとWall Street Journal (05/16)が報じた。検索結果画面に購入ボタンを付ければそのままオンライン・マーケットプレースとなれば出版社や著者の直販を容易にするが、はたしてどう使われるのだろうか。

検索/広告→購入/決済のジレンマ

google_logo-300x125正式発表ではないので、この段階ではリークと考えてよい。WSJによれば、これは広告とリンクしたサービスで、ページの頭に契約企業の商品が “Shop on Google” という表示とともに現れる。ユーザーがクリックすると購入手続・確認ページに誘導される。はGoogle自身は販売を行わず、提携小売店を通じて行われる。WSJも指摘しているように、これは運用によってはむしろ広告企業を敵に回してしまうリスクもある。これを緩和する方法として、Googleはコンシューマーによるオプトインを可能にすることを検討しているようだ。しかし、購入ボタンがページに並べば、検索ユーザーの一部は確実に逃げるだろう。決済の問題もある。結局、従来の検索広告の大口ユーザー(断然トップはアマゾン!)を敵に回すことは出来ないだろう。

Googleがビジネスモデルの二律背反というリスクを冒してまでここに踏み込もうとしているのは、検索広告市場においてモバイル(とくにスマートフォン)の比重が高まっているためだ。そしてモバイルの特徴は、検索→購入の経路が短いことである。PCユーザーのように、じっくり考えることはしない。スマートフォンとタブレットは、いまや画面の大きさの違いでしかない。6インチのスマートフォンの登場によって、タブレットの成長は止められた。

スマートフォンによる検索の短縮化は、一足飛びにアマゾンへ行くトラフィックの増加につながっているようだ。ユーザーはオンラインの購入先をあまり増やすことをしない。日頃の付き合いが重要で、モバイルではさらに有利に働くということだ。もし出版社がGoogle検索を本の販売に結び付けたければ、一定レベル以上のエンゲージメントが前提になる。 (鎌田、05/21/2015)

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