ペンギンランダムがTwitter「購入ボタン」をテスト

PRH_logo-280x150ペンギンランダムハウス(PRH)は6月19日、Twitterが1年前からそのプラットフォーム上で提供している「購入ボタン」を使って新刊書の販促・販売の実験を開始した(米国限定)。この機能は、すでにインディーズ系の著者やオンラインストアが利用しているが、大手出版社の利用はこれが初めてに近いようだ。拡大するかどうかはまだ不透明だ。

出版社のTwitterプロモーションは機能するか

Twitter_buyPRHは、ディズニーやナイキなどと並んでTwitterの「ローンチ・パートナー」となっていたが、アマゾンやKoboに比べて、動きは鈍かった。先週始まったBrowse Collectionは、本格的なものではなく、先週本誌で取り上げたアンディ・ワイアーの 'The Martian' を中心とした9点の新刊の紹介ページへと誘導するツイートで、1点だけに「購入ボタン」が付いている。これをクリックすると支払手続画面に移行する。'The Martian' はペーパーバックで頒価10ドル(アマゾンより若干高い)。

「どこでも購入ボタン」は、ノンストップ・プロモーションの機会を増やすことで売上げにつなげようというもので、もちろんRTによって拡散することが期待されている。自主出版のスター作家であるヒュー・ハウィ氏など、Twitter上での継続的な発信によってファンも多い著者は確実に成果を上げていると言われているが、これまでソーシャルメディアでの発信が少なく、メッセージも単純な出版社では効果も乏しかろうと推察される。Webサイトと同様に、付けただけでは何も始まらないのだ。

Browse Collectionの場合も、関心を惹くキャンペーン・イベントなどと結びつけないとインパクトは小さいだろうし、さりとて出版社が本気で売ろうとすると書店への負の影響も考える必要が出てくる。そうしたジレンマを超えるアイデアとしては、著者か書店(あるいは両方)を巻き込むことが考えられる。おそらく、その辺のところまでは考えていると思うが、現状では何とも評価しようがない。 (鎌田、06/23/2015)

The_Martian_card_and_page

Scroll Up