「改善」続くKindle Unlimitedの印税算定

KU3アマゾンは2月1日、Kindle Unlimited (KU)の版権料清算方式にページサイズによる調整を導入したことなどをKDPサポート・ページで発表した。昨年7月のページ換算方式、その後の国別調整に続くものだ。また、タイトル毎の算定ページ数に上限が導入された。KENPC v2.0は、アマゾンがこれを継続的に改善していく姿勢を表明したものだ。

ページ換算方式を改訂

KUの精算方式は、Kindle Edition Normalized Page Count (KENPC)という「標準ページ換算」でのページ数×単価で算定するものだ。単価は毎月の基金と総読了ページ数によって微妙に異なるが、ほぼ1ページ0.5セントが基準となって推移している。今回の改訂を、アマゾンはKENPC v2.0と称しているが、変更は、フォント、行高、行間など、ページ数に影響する要素を正規化するアルゴリズムを開発・採用したことによるもので、それによる影響は、対象タイトル全体の5%以下に留まるという(こちらを参照)。2.0によって多めになるものも逆になるものもある。

piggy bankタイトルのページ数上限は3,000KENPに設定されたが、これは一人の読者が読んだことによって著者が得られる上限金額が約15ドルとされたことを意味する。例えば、300ページのペーパーバックはKENPCは500~600、ボックスセットで2,000であるとすれば、著者印税は2.5ドルと10ドルになる。

しかし、The Digital Reader (02/01)によれば、一部に相当な影響も確認されている。ある著者のレポートによれば、15点のKDP Selectタイトルの1点が12.5%下落し、別の著者は、13%(1冊当たりで26セント)の下落を経験しているという。もちろん、何の違いも発見できなかったという例もある。Passive Voice (02/03)にそうしたコメントが掲載されている。

ここで、そもそもなんで(日本の文字数換算にあたる)語数換算でなく、ページ換算にしたのかという声もあるだろう。語数換算はページ換算よりも問題を生ずる。短い単語を多用することを奨励するようなものだ。まったく公平な方法は存在せず、最大多数が納得する方法を開発するには時間がかかる。1冊で換算する単純きわまる方法を、ページ数単位という方法させたことを多くの著者が評価した。あとはKENPCをより正確で内容を反映したものに改善することが問われている。ページ数は改行も影響するが、むやみに改行しても、文章のスタイルが内容に合わないようなら読者は評価しないだろう。 (鎌田、02/04/2016)

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