Goodreadsが贈呈本懸賞プログラム

goodreads1ソーシャル・プラットフォームのGoodreadsは5月3日、Kindle Ebook Giveaways (KEG)という販促プログラムのベータ版を、米国市場でアマゾン出版の対象本について開始したと発表した。このプログラムはベータ終了後、Kindleプラットフォームで出版する著者・出版社の販促手段として、1回につき119ドルで利用可能。

印刷版では高い販促効果を実証

Kindle_giveawayKEGは、SNSを使った著者・出版社のための無料贈呈本プログラム Giveaway のE-Book版となる。Goodreadsによれば、印刷本のほうは昨年30万冊を配布して大きな成功を収めたとされる。デジタル販売権を持つ著者・出版者は、Kindle本を最大100部まで贈呈本として配布できるというのが基本的な仕組みで、懸賞キャンペーンの期間は、任意に設定する。募集・抽選などの運営はGoodreadsに一任できる。

KEGベータ版はアマゾン出版から出た8タイトルについて行われており、対象者も米国在住のGoodreadsメンバーに限定。この種の懸賞キャンペーンは効果的な販促手段で、Kindleなどのストアでも無料贈呈は出来るようになっている。KEGは、とくに出版側への負担軽減、会員特典の充実を狙ったものと思われる。Goodreadsサイトへの広告は、自主出版者にとっては高額なため、安価な手段が求められていた。KEGは相対的には安価な販促手段といえる。

印刷本のほうが無料であるのに対して、E-Bookが119ドルと有償にした理由を、Goodreadsは、印刷本では出版社側に郵送コストの負担(100冊の本で数百ドル)があるのに対して、E-Bookではそうした管理費用が発生せず、しかも発送と同時に当選者の手に入るので、キャンペーンの販促効果が高く、メリットも大きいためだと説明している。印刷本無料は、そちらを優先したい著者/出版社への配慮で、デジタルに誘導するためのステップであったと思われる。

Goodreadsによれば、このプログラムは発売前のキャンペーンにとくに効果的で、読者のエンゲージメント意識を高めることが出来るという。10年を経ずに書評5,000万本を達成したGoodreadsの販促効果は高い。Kindleビジネスへの貢献度も高いと思われる。アマゾンが買収に要した費用は安くはないはずだが、確実に成功したことは間違いない。

紙の贈呈本プログラムの販促効果については、Goodreadsがケーススタディとして、ベストセラー 'Girl on the Train' を成功させたRiverhead Booksの事例を紹介している。Goodreadsのサイトとプロモーションを数回にわたって行った効果が高かったと証言している。 (鎌田、05/10/2016)

Print Friendly, PDF & Email
Send to Kindle
Pocket

Share