音読すると効果音声が応える児童向けアプリ

NetEffect米国のアシェット・グループ(HBG)は、シアトルのスタートアップ企業 Novel Effect (NE)と提携し、テキストと音楽を組合わせた同名の青少年向けコンテンツ配信アプリを使ったパイロット・プログラムをリトル・ブラウン(LBYR)の4点のタイトルとともに立ち上げた。年内にさらに新刊を予定している。

アシェット+Novel Effectの拡張読書体験

45793-v1-600xNovel Effectのアプリは3月10日、テキサス州オースティンで開催されたマルチメディア・ベンチャー・イベントSXSW (South By South West)の Accelerator Competitionで発表され、5つの最終選考の一つに選出された。有名なSBSWのコンペは、500もの応募プレゼンの中から複数のラウンドで最優秀賞を絞り込んでいくもので権威がある。

NetEffectこのアプリの特徴は、ユーザーが読む本を選んでアプリを立上げ、お伴をするオーディオを指定すると、音読で読み進むにつれてテーマ音楽や効果音が言葉にリアルタイムに同期して現れるというものだ。BooktrackがA-BookやE-Bookをベースとしているのと違って、印刷本をユーザーが読上げるのに反応する。ユーザー体験(UX)として、よりイマーシヴなものを期待していると思われる。あるいは出版社としては<印刷本への拡張デジタル・サービス>というところに注目したのかもしれない。

NEのアプリはスマートフォンとタブレットに対応し、音声認識機能によって同期するので、ユーザーは読み進むスピードを変えられる。リリースされた4点は、リトル・ブラウンの 'Toot & Puddle' (by Holly Hobbie)、'The Peace Book' (by Todd Parr)、'Little Red Riding Hood' (by Jerry Pinkney) および 'The Little Shop of Monsters' (by R.L. Stine, illustrated by Marc Brown)で、いずれも子供が音読するのに適したコンテンツで、効果音で楽しみを倍加させることが期待されている。リトル・ブラウンのミーガン・ティングリー副社長は、「子供たちと家族とともに読書に親しみ、一生を通して文学を友としてもらうことを期待している。」と述べている。

デジタルにはまだ多くの可能性があるが、音読と音声認識アプリ、クラウド・サービスとの組合せは、教育を中心に新しい分野を拓いていくものと期待される。 (鎌田、03/16/2017)

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