iPhone使用の高速DIYブックスキャナ

bookscanブックスキャナは安価なものから高価なものまで豊富に存在するが、実用性と価格を両立させたものは常に少ない。DIYの伝統がある米国には、身近なツールを使って手製のブックスキャナを制作するコミュニティがある。iPhoneと手製のスタンドで1時間1,000ページ前後という驚異的な処理を達成したものが発表されたので紹介しよう。

"全手動”で1時間1,000ページを実現

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ビデオ付き記事を見て分かる通り、カメラは iPhone4Sを "Camera+ Free" アプリ、スマートフォン用三脚とともに使用し、コンタクトガラスに取付けた塩ビ製パイプ・フレーム上のBluetoothトリガーを手動操作して撮影する。固定焦点にしてあるので、フォーカスに時間を要することなく、スムーズに操作できる。撮影したページはiPhoneに収録される。デジカメなどを使用せず身近にあるスマートフォンをそのまま利用し、"全手動”でスムーズな操作を実現したところがいい。OCRソフトウェアはAbbyy社製 FineReaderを使用。セットはポータブルで組立てが容易、ただしもっぱら文字中心のペーパーバックに有効。という限定付きだ。

投稿者のMohib氏によれば、第1号機は自動焦点だったので1分間16-18ページ、1時間600ページが限度だったが、固定にしたことで900-1100ページを実現したとしている。操作を高速化するために、先に右ページのみを連続してスキャンし、上下を逆にして左ページを…という具合にスキャンする。このへんは慣れれば早くなる。

この「システム」は、汎用製品を使い、実用になるものが1万円以下で構成できる、というところがよい。個人が使う自炊スキャナは、基本的には1万円以下が望ましく、その価格ではまともな製品に出会う可能性が低いことを考えれば合理的な選択だと思われる。 (鎌田、04/05/2017)

 

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