ReedsyとBlurbが提携

Reedsy_Blurb協調型編集・制作プラットフォームを提供している英国のスタートアップ Reedsy(リーズィ:reed(葦)に由来)は、PoDを中心とした自主出版支援サービスで成功している米国の Blurbとの提携を発表した。原稿整理から紙/デジタル出版の全プロセスについて、著者を一貫してサポートするもので、PoDによって拡大したサービスを連携させることが期待される。

プラットフォームとプロフェッショナルを繋ぐ

Reedsyは2014年に英国でスタートし、プロジェクト型出版のためのグループ制作支援環境 Reedsy Marketplaceを提供している。昨年2月にリリースしたReedsy Book Editor (RBE)は、印刷本とE-Bookでの出版に対応する。徹底してプロのニーズに対応しているので、出版社からインディーズまでの業務で実績と評価を得ている。英国が中心だがグローバルに展開し、米国でPoDサービスと書籍流通ネットワークを持つイングラム社と提携している。

reedsy-inbound-hero-30e8be04bb4970a935fa42b1c4c142f84c21cdd91330b3e0f2f15b835e25b337サンフランシスコのBlurbは、アマゾンを除く自主出版支援サービスの中で、最も成功した企業の一つだ。それは高品質なPoDのサポートで地位を確立し、著者や編集者の信頼を得た。そのサービスを拡大する中で、2014年11月にクリエイティブ・プロフェッショナルのマーケットプレース Dream Teamを立上げ、イングラムと提携してデジタル時代の印刷本のエコシステムをプロデュースした。

Reedsyは明らかにBlurbに影響を受けているが、テクノロジー・プラットフォーム/サービスから出発してプロフェッショナルのネットワークに向かったBlurbに対して、逆のアプローチで同様なプラットフォームを形成してきた。どちらもグローバルを志向しており、イングラムと提携している点も共通している。両社の提携は自然なものだろう。

米国と英国という、デジタル(E-Book/PoD/A-Book)と自主出版の最も進んだ市場では、新しい出版のニーズに対応したプロセスとサービスが整備されつつある。筆者が2015年にトレンドとして指摘した「プロジェクトとしての出版」というパラダイムをサポートするものと考えられる。ざっと特徴を要約すれば、以下のようになる。

  • プロフェッショナルのチーム参加(マーケット、マッチメイク)
  • オープンな編集・デザイン・プラットフォームとテンプレートなどの提供
  • オープンなプロセス
  • プロジェクト指向の出版をサポート

(鎌田、06/13/2017)

参考記事

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