音声エージェントは第一関門を突破

echo_image米国の音声エージェント技術/スマートホーム市場に関する調査あるいは予測は毎月のように登場しているが、ReportLinkerは5月18日、オンライン調査に基くレポートを発表した。普及率はまだ高くないし、アプリケーションも少ないが、ユーザーが「声のインタフェース」という新しい体験を快く迎えたということが重要だ。

市場は音声エージェント技術を受け容れた

主な調査結果だが、まず約60%の米国人はスマート・ホームデバイスを保有していないが、5個以上を保有している人は4分の1以上おり、3個ないし4個が24%で、保有者の平均は3.4個だった。最も多い用途はスマート家電機器で、室温調節がそれに続いている。また、保有していない6割のうち、近い将来使うことはなさそうという人は63%、ありそうが37%だが、「なさそう」のなかでも強い否定は3分の2で、理由は「価格」(29%)「利点がない」(26%)「プライバシーに懸念」(25%)ということなので、現時点としては悪くない数字だ。

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他方で、すでに保有している人が感じる主な利点は、「生活がより簡単になった」(36%)、「エネルギー効率がよくなった」(27%)、「使いやすい」(14%)、「住まいの安全性が向上」(12%)、「売却しやすくなった」(5%)などで、欠点として感じていることは、「プライバシー上の心配が解消されない」(31%)、「利点と比べて割高」(29%)、「特に問題はない」(20%)、「まだそれほど使っていない」(10%)、「動作が完全ではない」(8%)となっている。相対的には好印象といえるだろう。

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ホームデバイスを利用するインタフェースではスマートフォン・アプリ(48%)、壁面取付け(17%)、タブレット・アプリ(13%)、PC/Web (12%)、スマートハブ(9%)といった順で、まだ汎用デバイスが多く、アマゾン (Alexa) ややGoogle (Home)を含むスピーカー型ハブは1割程度と少ない。しかし、音声エージェントへの注目と期待は高く、将来の主流とみなされている。すでに専用デバイスの保有者は34%で、Google (44%)とアマゾン(47%)がほぼ並んでいる。

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「生活デザイン」とUI/UXが導くスマートホーム市場

スマート・ホームはまだ市場が分かれていないが、(1)メディア/コミュニケーション系、(2)コントロール(IoT)系、(3)コマース/広告系の3つに大別できる。アマゾンは(1)と(3)からアプローチしており、プライムという汎用(=生活)プラットフォームをすでに持っている分、優位にある。メディア/コンテンツ企業から見て、インタフェース・デバイスを使ったサービス(ビジネス)モデルが描きやすいのである。スマートホーム市場は「生活デザイン」が主導するものだと考えているが、それには「声」のインタフェース(のUI/UX)が「ホーム」という難しい環境に浸透できるかが鍵となる。

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様々な調査から見て、音声エージェントは実用ステージに入ったと考えられる。クリエイティブ、つまりコンテンツとインタラクションのデザインが主導するということだ。 (鎌田、06/01/2017)

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