ポッドキャストの成長とメディア・リンクの形成

users米国ではポッドキャストへの注目が高まるばかりだが、最近の調査で、このオンラインメディアが印刷媒体も含む他の媒体の利用と関係が深いことが明らかになった。コンテンツを介したメディアの複合は、これまでの調査で見落とされていたことと思われるが、マーケティングにおいて重要な新発見となる可能性が強い。

見えてきたユーザー像

7月26日に発表されたGfK MRの米国消費者調査によれば、米国の成人人口の1割近く(8.6%、2.100万人)が、過去30日間にI回以上のポッドキャストの聴取あるいはダウンロードを経験しており、若く高学歴な層ほど在来メディア、デジタルメディアと組合わせて使う傾向にある。1年前の7%から見て順調な成長と言える。1ヵ月以内の利用者の53%は短大卒以上、管理職・専門職が45%、18-34歳が45%と平均より高い。

Podcast3利用者はインターネットの活発なユーザーであることは当然だが、印刷雑誌購読者が22%おり、これは平均より高い。68%は雑誌のWebサイトにアクセスし、同じく69%は過去30日間に新聞社のサイトや電子版にアクセスしている。ユーザーの主なデバイスはスマートフォン(70%)だが、TVを視聴することがあり(68%)、21%は有償でも利用したいと積極的だ。利用料の割引があるなら広告にも前向き(36%)。ニュースサイトの利用は活発で、nytimes.com (32%)、huffingtonpost.com (32%)、wsj.com (22%) 、bbc.com (20%)など、ポッドキャスト提供サイトが多い。

interlink2ポッドキャスト・ユーザーは社会的に活発に活動しており、講演など11種類の公的活動の3つ以上に参加しているが、公共政策などに関するイニシアティブに参加するのは11%と、平均(3.7%)の3倍に達する。これは昨年の大統領選挙で高まった可能性が強い。ラジオはTVと比べて「ホット」なメディアであることが知られるが、筆者はインターネットから生まれたポッドキャストが「ホット」なテーマを集めて拡散することで、メディア間のネットワークを形成し、21世紀型のクラスター型メディアに発展する、という予想を立てている。これについては別に考えてみたい。 (鎌田、07/27/2017)

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