B&Nの「特別な冬」

B&N_giftguideBarnes & Nobleにとって、たぶん今年のホリデー・シーズンは特別なものとなるだろう。同社は先週ニューヨークで戦略発表会を開催し、Nookの新製品や、ホリデーギフトにフォーカスした対話型アプリを披露した。「弊社はテクノロジー企業ではない」とNookからの離脱を宣言したばかりだが、やはりニュースにできるものはデジタルなようだ。

かろうじて健在を示したNook

Nook_GL3B&N Nook Glowlight 3は、2013年に発売後まもなく(市場からの高評価にもかかわらず)謎の失速をとげた旧製品の改良版で119ドル。6インチ300dpiの画面 (1430 x 1080)は夜間モードで発光が切替わる。しかし、メモリは貧弱で防水やBluetooth、ヘッドフォン出力、SDカード・スロットがない点でKindle Oasis2、Kobo Aura Oneに劣る。ともかく、ソフトウェアもハードウェアも外部の協力を得てNookデバイスをシーズンに間に合わせた努力は評価したい。4年間のブランクとグラつく経営をユーザー、消費者がどう評価するかだ。

11月末から1月にかけてのホリデーシーズンのギフトとして、家族や親しい友人に本を贈るのは米国の旧き良き習慣で、出版業界にとっての最大のイベントで、E-Bookの普及にも大きな役割を果たしてきた。デジタル・コンテンツはとにかくイベントに強く、とくにクリスマスから1月は贈られた本をダウンロードするユーザーで最も活発な2週間となるが、その前に、出版社は売りたい本をキャンペーンし、消費者には贈る相手に合わせた本を見つけるのに頭を悩ませる仕事がある。B&Nは今年、消費者が本を決めるためのアプリを用意した。

Book Graphはデスクトップ用だが、モバイル表示にも対応するツールだ。タイトルのマトリックスから1冊を選択すると、それに近い(例えばテーマ)本も表示される。B&Nによれば、とくに印刷本サイトのBN.comでの選択に向いているという。SmartGiftはデスクトップとモバイルに対応し、贈呈先にメールで通知するが、受取側が気に入らなければ同価格の別の本に取り換えることもできる。このほか、子供向けの本を探すツールを手直しした(詳細はPublishers Weeklyの記事を参照)。

Nook 3を出しながら、B&Nのマーケティングは印刷本重視で一貫性が見えない。世の中に印刷本しか読まない人は確実に減少しているはずなのだが。 (鎌田、11/09/2017)

 

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