停滞を脱した電子ペーパーとE-Reader (1)

color_inkGood eReader (01/02)のマイケル・コズロウスキ氏は、2018年のE-Reader市場予測を行っている。ほぼ4年にわたった技術的停滞期を経た2017年、E-Readerは画面の高精細化以外のサイズや機能面で進化を始めた。市場も拡大しており、同氏は2018年が新時代の到来を予想する。まずは、記事をもとに2017年の動きを振り返る。

読む/聴くのハイブリッドへ

Kindle-Oasis-boosk-2アマゾンはOasis 2をAudible対応としたのに続き、既存シリーズのオーディオ対応を進めている。2018年には  Paperwhite や Voyageの対応が完了するだろう。Koboも 定額制のAudiobook Storeを立ち上げた。E-Readerでの対応はアプリより遅れているが、今年にはAura Oneなどのオーディオ対応を行うと見られる。E-Readerのハイブリッド化は、文字+音声の第3のコンテンツ・フォーマットの登場を促すかもしれない。

foldable-epaper当初は例外的と見られたスクリーンの大型化は2017年を通じて定着した。ソニーのDigital Paperの第2世代 DPT-RP1は13.3型で、PDFドキュメントのビジネスユーザー向け市場をリードしている。Onyx Boox MAXは、ワコムのタッチスクリーンとスタイラスをサポートする。まだ高価だが間もなく普及価格で登場するだろう。

E-Inkが昨年デモ展示した、折りたたみ可能の見開きスクリーンはより洗練された形で登場することになろう。紙の本と同じように、開閉性を利用し、表紙(表1、表4)を独立させることもできる。同社とジャパン・ディスプレイが提携して開発を進めている600ppiスクリーンは、WXGAやフルHD表示をターゲットとしている。これでスマートフォンの高精細スクリーンに匹敵するようになる。

毎度おなじみのカラー化の話題では、リフレッシュ・レート(画面の書換え)の高速化で停滞していたが、E-Inkが2016年に発表したAdvanced Color ePaper (ACeP)は、32,000色、20型の1600x2500画素を150ppiで表示するが描画が遅く、まだサイネージ用に止まる。ただし、Freescale社のプロセッサに搭載する話もあるので、高速化の時期は意外と早まる可能性もある。

昨年のSID Display Weekの最大の話題となった ClearInkは、カナダのブリティッシュコロンビア大学が開発した技術を使い、4096色で212 ppi、リフレッシュは33フレーム/秒と動画表示が可能だ。電子教科書やウエアラブルをターゲットとしている。 (鎌田、01/04/2018)

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