アップルPages で子供が拡張E-Book製作

apple_pagesアップルがOfficeに対応するiWorkシリーズのワープロ「Pages」を進化させている。スジはよく、EPUBをサポートするということで、iBooks Authorとの関係が気になるが、こちらは基本的にモバイル・ワープロということで、教育などグループ環境でのテンプレートの使用を想定しているようだ。いずれにせよ、出版にプロ用ツールが必要だった時代が遠くなるかもしれない。

プロフェッショナル仕様テンプレートの進化

pages_applePagesは iBooks Authorフォーマットを出力しないが、制作ツールとしてはより優れている。学生がグループプロジェクトで、写真、ビデオ、画像、Apple Pencilのイラストを含んだ拡張E-Bookをアップル製のテンプレートに貼り込んで制作できる。従来型の、エディターで「ドキュメント」を制作してからEPUBフォーマットに変換・出力するのではなく、最初からEPUBコンテンツとしてつくっていくので、問題は少ない。MacStories によれば、iBooks Authorの更新はもう不要?と思わせるほどの完成度だという。

さらに1ページ表示をボタン一つで対抗ページ表示に切替えられるほか、Presenter ModeというEvernoteの同名の機能をサポートしている。これで制作中のドキュメントをプレビューしたりプレゼンで自動スクロールしたりするのに使える。しかもこのモードでもフォントサイズや行間調整などが出来るので、エディタ画面に戻って作業する必要はない。WYSIWYGエディタなのだ。昨年9月のiBooks Author 2.5で搭載された対話型インタフェース付きテンプレートがサポートされたことにも驚くが、E-Book製作の環境は大きく変わっているようだ。

この数年でEPUB3をベースにした製作ツールは進化した。エディターとブラウザが分離され、画像、表組、文字などで別のツールを必要とするものは、減っている。さらにレイアウト作業はテンプレートの使用で置き換えられ、煩雑な画像変換作業も自動化が進んでいる。そして何よりも驚くのは、定額課金のクラウド化が進んで、アプリ型も少なくなっていることだ。アップルの場合は、iOSデバイスを使わせるために Pages を提供しているので、ソフトを使うのにコンピュータもタブレットも不要だ。出版の世界がデジタルで変わり始めたのは文字/入力が最初だったが、レイアウト/デザイン制作がそれに続き、読まれる本もE-Bookとなった。いまデザインはデジタルによる再利用の段階に入り、安価に再利用され始めている。本とその流通が一変する時期は近づいている。 (鎌田、04/05/2018)

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