チャットボットの課題:(1)「便利?」「うざい?」

Facebook Messenger_botsAIを使った本のレコメンデーションは、10年以上の運用実績がある。対話式のチャットボットが米国の大出版社のサイトに登場したのは最近だが、運用についての情報がないのが気になっていた。Good eReader (06/10)のマイケル・コズロウスキ氏の記事は、その後の動向を追った貴重な情報となった。ボットは使えているのかいないのか?

「試験」はひと通りスタート

Epic Readsハーパー・コリンズは、 Kik Facebook MessengerEpic Readsを運用して「次に読む本」の相談に乗っている。これはユーザーがジャンルをや作家の名前を挙げることで、推薦本を選んでくれる。ランダムハウスが今年3月に稼働させた Book Recs は、RIF (Reading id Fundamental) のFacebookページからメッセージを送信することで利用可能となるは、レスポンスはスピーディだ。「Author I Like; Book I Like; Genre I Like; Surprise Me…」といった質問形式は、かなり一般的なもの。最終的に18冊までの選択が可能で、サンプルが読めるのは、選択が適切なら実用性が高いと思われる。また、著者の活動を引続き注目していく人には、フォローアップをするサービスも提供している。パンマクミラン社ほか数社は、ここ数年Facebook Chatbotを使っているが、コズロウスキ氏もこれを使っている人の話を聞いたこともないし、数字も発表されていないと述べている。

Facebookをプラットフォームにソリューション・サービス

KIkBAM Mobile というITサービスが提供している AuthorBotというサービスは、複数の出版社、著者、エージェントのために、カスタマイズされたソリューションを提供している。Facebook Messenger, Slack、Telegramなどのプラットフォームを使い、Amazon Echo や Google Nowの音声エージェントを使うソリューションは、Alice in Wonderland というボット・サービスを提供する。やや古いが、投資情報サービスのThe Information の調査によれば、ユーザーの満足度はかなり低く、「失敗率は70%」という微妙な数字という (Motley Fooll 02/28/2017)。実用にはまだ未成熟ということだ。MFの記事は、Facebookは未熟を承知で市場に出した、と厳しく評価しているが、プライバシー問題でユーザーの怒りを買い、なお炎上中のこの会社らしい。 (鎌田、06/16/2018)

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