真夏のB&N「怪スキャンダル」事件

sue猛暑の8月が終わろうとしていたニューヨークで、B&Nの前CEOデモス・パーネロス氏が不可解な沈黙を破り、前雇用主を「名誉棄損・契約義務違反」で告訴した。4年間で4人というトップの解雇はもはや恒例というほかなく、「非行」を理由にした退職金なしとされたことだけが異例と言われていたが、やはりタダでは済まなかったようだ。

CEOの「非行」か会長の「腹いせ」か

Riggio_vs_Parnelosニューヨーク連邦地裁に提出された訴状によれば、「流通業界で名声を得ている経営者」は「取組んでいた売却交渉が不調に終わった後に突然解雇されたが、「セクハラが理由」という噂を流された、としている。B&Nは「気まぐれ」で「支配に固執する会長」の下で「財務的に困難をきたして混乱の渦中」にあり、前CEOが不当な扱いを受けたと非難している。そして退職金400万ドルと株式、賠償金を要求している。

B&Nはすぐに反論を発表し、本件はセクシュアル・ハラスメント、いじめ、その他の服務規律違反で会社を追われた前CEOの責任回避で強請りに等しい、と主張した。会社側は純粋なセクハラ事件としたいようだ。「セクハラ」は秘書の名前が浮かんでいる。これについては、正式な社内調査が行われたかどうかかが問われるだろう。

you_tooどちらにしてもこの書店が最後を迎えているとしか思えない。パーネロス氏は、彼が取組んでいたという売却交渉について、6月中まで続き、いったん合意したが、相手側による「資産の精査 (Due Diligence)」の結果、最終的に破談したと述べている。リッジオ会長はこれを引退の花道と期待していたが、失望した会長は、パーネロス氏を責め、以後連絡を絶ったという。

BNStores2-280x150「別の書店」として可能性がありそうなのは、100店舗を展開するアラバマのBAM (Books-A-Million) とか、最近米国に進出したカナダのインディゴくらいしか思い浮かばないが、価格によっては関心を示した可能性はある。B&Nは保有不動産はわずかで、教育関連の事業なども手放しているので、黒字店舗とブランドの価値ということになるだろう。収益の劣化は加速しているので、このままでは上場の維持は困難と思われる。 (鎌田、08/29/2018)

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