ターリアがドイツ系定額制サービスSkoobeに資本参加

csm_thalia_logo_luebeck_b4f95b0b0dドイツの書店チェーン、ターリア社は、欧州でE-Bookの定額制サービスを展開する Skoobeに資本参加(50%)する意向を発表した。世界の出版市場の半分以上を押さえるドイツ系の2社の実験的事業と思われてきたが、デジタルに積極的なドイツの大手書店の参加で、動き出す可能性が出てきたようだ。

眠っていたドイツの竜は目覚めるか

SKoobeSkoobe は2012年にドイツのホルツブリンク社(マクミランの親会社)とベルテルスマン社(ペンギン・ランダムハウスの親会社)が折半出資で設立し、月9ユーロで最大5冊までダウンロード可能という設定でサービスを提供してきた(iOS/Androidアプリおよび一部の Android E-Reader)。提供地域は、ドイツ、オーストリア、スペインなどで、タイトルはドイツの 1,600社の17.5万冊、スペイン語の1万冊。新たにターリアが加わったことで、初めて消費者市場の専門家が加わり、タイトルが充実することが期待される。

注目されるのはターリアを中心に、Koboも加わっているエコシステム Tolino 連合との関係だろう。Tolino 連合はデバイスと書籍を販売しているが、今回の合意で、Skoobeの定額制サービスを販売し、会費収入を得ることになろう。そして理論的には、ビッグ・ファイブの2社が参加に置く英語圏の大出版社を加えることも、Koboやウォルマートを加えて小売連合を形成することも視野に入ってくる。

Tolino_logo2短期的には、大型提携で素性が動く可能性はあまりない。Skoobeがリテイルのパートナーを得ないままに、数万程度の会員を相手にしたサービスを続けてきたように、欧州系企業は独特の時間間隔を持っているからだ。しかし、オーディオブック、音声エージェントなどがエコシステムに加わることで状況は変わっていることだ。しかし、資本は国際化したものの、米国と大陸欧州の出版市場の壁は根強い。その壁に拘束されることが少ないのはアマゾンだ。 (鎌田、10/11/2018)

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