WordPress 5.0最終リリース予定発表

WP5_2WordPressの最新版 (5.0-Gutenberg) については本誌でも取上げていたが、11月19日にリリースされることが発表された。「バザール型」のオープンソース・プラットフォームの大改訂だけに、プラグインやサービスなどでコミットしているすべての関係者を満足させるものとはならず、失敗のリスクを覚悟しての改築・改装となる。

ブロック・エディタは次世代Webサイトを導くか

WordPress5.0は、Gutenbergプラグイン・エディタをトランクに収めることに主眼を置いている。まず、デフォルトのテーマを更新してブロック・エディタを使うために、29個のテーマを開発した。Gutenbergプラグインは、取外して元の Classic Editor に取替えられるるので、アップグレードの内容を体験することが出来る。Gutenberg の導入(エディタ・システムの交換)に止めて、通常行われるマイナー・チェンジなども後回しにするかなり大胆なもので、いかにエディターが重たいか(つまりエディターだけで済まなかったか)を示している。

簡単に言って、Gutenbergエディタは、Mailchimp のニューズレター・ビルダーなどが採用しているもので、サイトの編集/デザインをHTML/CSSツールからオーサリングに、さらに一歩引き寄せるものと言える。それはライターから見て進化であるが、それまでの蓄積や専門知識の価値が下がることを意味するだろう。つまり組版の世界と同様、Webでも「陳腐化」の波が押し寄せようとしているともいえる。ともかく移行期には何が起きるかわからない。

サイトの移行は慎重に

WP Editorスケジュールとしては、Beta 1のリリースが10月19日、正式版が11月19日とされているが、さらに時間が必要になった場合は8日遅れの27日。「問題がなければこれで」というRC (release candidate)も2回設定されており、最終が年明けの1月22日と記されている。これには、DBエンジンのPHP 7.3のリリースによる調整という厄介な問題が絡んでいる。ソフトウェアのリリースは予定通りになるほうが少ないと思われるが、18ヵ月に及んでいるGutenbergがあと2ヵ月(以内)というところまできたわけだ。よい新年を迎えられることを祈りたい。

The Digital Readerのネイト・ホフェルダー氏は、自らWordPressビジネスに関与する立場から5.0を紹介しているが、現段階では移行は尚早で、現行サイトの移行はエディターの機能に依存したカスタマイズが使えなくなるリスクがあるので避けるべき、Gutenbergはテストを繰り返した後で、それも新サイトで使用する(つまり既存のサイトでが使わない)と述べている。幸い、GutenbergとClassic Editorは、一方をインストールする時には互いを無効化するようになっているので、混乱を最小化することができる。ともかく、いくらピカピカの機能が使えるとしても、現行のサービスにリスクがある間は移行はすべきでない、というのが彼の立場だ。 (鎌田、10/09/2018)

参考

Print Friendly, PDF & Email
Send to Kindle
Pocket

Share

Speak Your Mind

*