マンスリー・レビュー: イベント「page 2019」

[EB2 Magazineマンスリー3月号]  JAGAT主催のpage 2019 (2/6-8開催)に出掛けてきた。「印刷メディアビジネスの総合イベント」でデジタル、紙、マーケティングの連携を謳っている。半日の印象では、表記の3つがどう組み合うものなのかは理解できなかった。しかし、前年以上の6万人以上を集めたのは、関心が高かったと言えるだろう。[♥会員記事=特別公開3/14まで]

クロスオーバー・イベントの模索

「軽印刷」以来、合計で10回くらいは足を運んだことがあるイベントで、寂しい気がしたのは、市場としての「出版」の存在感が希薄になったことだ。もし「企業出版」「商業出版」「学術出版」を横断する企画などがあれば、フォーカスが掴みやすかったのではないかと思う。いずれも、エンドユーザーがいて、個別のテーマがあるが、課題とソリューションの多くは共通している。そのためにも、技術的方向性(例えばオンデマンド)について、グローバルな視野からのテクノロジー、事例、プロダクト、サービスが視覚的に識別できるようなコンセプト化が期待される。

筆者は以前にITとマーケティングには直接関係し、印刷にも仕事で関わったが、これらが直接連携するイメージは難しい。つまり、それぞれが独立してデジタルを使ってきて、互いに関係部署もあるとしても、ベンダーなのか、お客なのか、「立ち位置」が難しく、コミュニケーションがぎこちないものとなることが想像されるからだ。業界ごとの温度差も大きい。雰囲気も違えば、言葉も違う。

バーチャルなくしてリアルなし

だからこそ業界ごとの交流の場の設定が必要なのだが、3つ以上の業界で、専門が違うとなると、それは至難の業だ。筆者もIT(ソフトウェア)で何度か、様々なかたちを試みたが完全に満足できたものはない。pageもカバー範囲が広がって苦労していることはうかがえた。

テクノロジーも社会もバーチャル化が進む中で、テクノロジー・イベント/カンファレンスの運営は世界的にも難しくなっている。経験者として言えることは、コミュニケーションのためのインタフェースのテーマの共有化、プロフェッショナルのコミュニティ、Webサイトと研究交流の常設化が必要だ、ということだ。オンラインとオフラインは、もともと両方が必要なのだが、前者の役割はますます大きくなっていると思われる。リアルだと逆に難しいことは増えるばかりだからだ。  (鎌田、2/28/2019)

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