Reedsyが新たにDiscoveryサービス

英国の出版マーケティング・サービスの Reedsy は、著者向けの Discoveryプラットフォームを発表した。出版の主体が「著者」に、サービスが「データ駆動」に移行したことを反映したものだが、「広告」を含めたアマゾンの著者サービスと対抗して独自の付加価値を訴求できるかどうかが注目される。

成長する「著者」を市場にする

Reedsy(リーズィ)は、これまでオーサリングから著者エージェントとの提携など、インディーズ出版支援サービスを開発・提供してきたが、市場のニーズから、マーケティングに軸を移して移そうとしているようだ。 Future Bookに創業者のエマニュエル・ナタフ氏のインタビューが載っているので紹介してみたい。

Discoveryは、著者の本を「見つかりやすく」することをテーマとしている。これには様々な方法があるが、著者はオーディエンスを探し、書評者はフォロワーを増やそうとし、読者は誰でも知るわけではない本を、インディーズ出版社は取上げられることを望む。Reedsyは数万の読者、100人以上の評者を有しており、Discoveryはこうしたニーズを連携させることを考えたようだ。新刊前にキュレートされたタイトルを読者に提示し、関心があるものは一部を無料で評者に提供する。インセンティブが機能すれば、書評者が書き、読者は気に入れば評価する。このレビューの仕組みはNetgalley と似ているが、インフルエンサーがいるNetgalley と差別化するとしてる。

「ディスカバリー」はアルゴリズムと人間のキュレーターを併用して最適化する。読者、評者が「キュレーター」の働きをするという。この方法は一般的なものだと思われる。しかし、サービス料を支払ってReedsyを利用する著者と、評者の協力がうまくバランスするかは確かではない。Discoveryの初回利用料は50ドルで、うまくいけば追加するだろう、と期待している。簡単なプロジェクトではなさそうだが、すでに1万人の読者がいるからこそ考えられたことだろう。 (鎌田、03/07/2019)

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